中小企業憲章に引き継がれる会創立の理念【ブロック別代表者会議】

 6月、ブロックごとに代表者会議が開かれ、関西、九州・沖縄ブロックでは初めて支部長交流会として開かれました。同友会役員の役割、企業づくり、組織づくり、例会づくり、中小企業憲章と中小企業振興条例などについて討論し、2010年全国5万名会員めざして決意を固めました。

太鼓が乱打される勢い 中四国代表者会議

 中四国代表者会議は6月5日、香川県高松市で開かれ、9同友会35名が参加しました。

「求人・社員教育」(広島)、「例会づくり」(愛媛)、「会員増強」(山口)、「経営指針」(岡山)の4同友会の事例報告と中同協から総会議案の要旨説明を受けてグループ討論。「役員の養成に力を入れなければ、例会はレベルアップしない」「他の同友会の優れた点をお互いに学ぶ必要がある」「中小企業が良くならないと地域は良くならない、との認識を広げたい」など、討論は同友会運動全般にわたりました。

 最後に、三宅昭二中同協副会長が、「2010年5万名をめざす運動はかなり火がついてきた。増強の意義を繰り返し確認しながら取り組んでいただきたい。最後には太鼓が乱打されるような勢いをつくり出して」とまとめました。

あてにされる役員・企業に 中日本代表者会議

 中日本代表者会議は6月11~12日、富山県魚津市で開かれ、7同友会38名が参加しました。

 1日目は、武山和明岐阜同友会代表理事((株)プロスパー)、玉田善明石川同友会代表理事(玉田工業(株))、大愛康洋富山同友会副代表理事(オーアイ工業(株))の3氏が「わが社の成長戦略」について報告しました。

 「今採用は大変厳しいが、共同求人活動は粘り強く取り組めば、必ず道はひらける」(武山氏)、「5年後の会社の姿を示すのが経営者の仕事。遅くまで頑張る社員に甘える時代は終わった」(玉田氏)、「社員を自分の手足のように考えていた経営観から脱皮できたことが危機突破の力となった」(大愛氏)など、同友会とともに歩んできた経営の足跡が語られました。

 2日目は、各同友会の活動を交流。宮崎由至中同協副会長が「最大の地域貢献は、地域循環型経済の担い手となること。同友会は地域からあてにされ始めているが、私たちはあてにされる役員、企業になっているか。役員間で切磋琢磨していこう」と結びました。

創立50年、理念引き継いで 東日本地区代表者会議

 東日本地区代表者会議は6月14~15日、札幌市で開かれ、17同友会、87名が参加しました。

 1日目は、東京同友会制作の50周年記念DVDを上映後、「同友会誕生50周年の意義と今後の展望」と題して湯本良一東京同友会代表理事、「企業づくり、同友会づくり、地域づくりをどう進めるか」と題して落合洋北海道同友会帯広支部長が問題提起しました。

 湯本氏は、「任意団体が50年続いたのは理念のおかげ。あるべき社会をどうつくるかという理想を追求する精神は中小企業憲章に引き継がれている」と強調。落合氏は、「小人数での新会員ガイダンスを多頻度で実施して定着率を高めるなど努力している」「組織率10%を超え、700名会員をパッション(情熱)をもって必ず達成する構えで取り組んでいる」と報告。渡辺純夫支部副幹事長が帯広市と帯広商工会議所、同友会帯広支部を中心とした中小企業振興基本条例の制定過程について補足報告しました。

 2日目は、「中小企業振興条例制定運動で見えてきた地域づくりと同友会運動の展望」と題して、千葉同友会の杉山武理事と川西洋史事務局長が報告。対談風のエピソードを交えた軽妙な語り口は、参加者を励まし、同友会運動への確信を深めるものとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 7月 5日号から