どうにも止まらない勢いで350名【山口】

一人ひとりの熱い思いが地域に伝播

山口同友会代表理事 金巨 功氏((株)総合会計所長)

 全国の同友の温かい励ましで、山口同友会は1998年2月の最高会勢(314名)を大きく上回る350名の会員で9月13~14日の青年経営者全国交流会(青全交)を迎えられることになりました。今回の増強の様子を、金巨山口同友会代表理事に、ドキュメントタッチで紹介してもらいました。

◆4月6日 理事会

 2月23日の「中国地方同友会会員増強交流会」で、「私の誕生日8月9日に300名達成祝賀パーティを開催する。この日に計画していた北海道大雪山行きも取りやめる」という宣言をしてきました。

 ところが3月は一進一退、4月は後退という結果。私は寝言を言うらしいんですが、帰郷して2階で寝ていた長女が「お父さんの寝言にはびっくりした、2階まで聞こえたよ」と言うので、何を言っていたのか聞くと「前進! 前進! せやけどちっとも進んでない、どないしたら進むねん」と言ったそうです。最近は体調も悪く、寝た気分にならない、小心者の私は、プレッシャーにさいなまれ、毎日プレッシャーとの戦いをしています。

◆6月8日 理事会

 5月の増強の累計は38名、こんなうれしいことはありません。23日の拡大デーには会員19名が行動し、1日で21名が入会しました。6月5日に行われた中・四国ブロック代表者会議では、意気揚々として増強の話ができました。

 この3年間、青全交を成功させるためにやってきましたが、残り3カ月になりました。「史上最大の作戦月間」をやり抜いて、一挙に314名を超えたいと思います。

(6月26日300名達成)

◆7月4日 理事会

 8月9日まで1カ月以上残し、300名を達成できたことはたいへんうれしい。はずみ車が動き出すまでは大変でしたが、動き出したらこの勢い。過去最高会勢には少し足りませんが、この勢いで7月もやっていきたいと思います。この2カ月で高知を抜き、福井、青森、鹿児島、山形を抜いた。さらに愛媛、長崎、岩手、和歌山、宮崎を抜いたら10県ゴボウ抜き。来年岩手が青全交を開催しますが、明日(中同協総会)岩手(324名)の代表理事にライバル宣言をしたらどうだろうと思っています。

◆8月1日 理事会

 先月の理事会で「10県ゴボウ抜き大作戦」と銘打って頑張ろうと意思統一し、9県をゴボウ抜きしました。残るは宮崎の372名。

 私自身は、増強に燃える皆さんの姿を見ることが最大の喜びに変わりました。以前は、「自分が増強する後ろ姿を見せるんだ」と思っていたことからすると、成長したかなと思っています。最もうれしいのは、各支部が満遍(まんべん)なく増強しているということと、増強の仕方に工夫を凝らしていることです。

◆8月9日「300名達成祝賀会」

 ついに350名を超えました。こうした現象を何というか知っていますか。「山本リンダ現象」と言います。その心は「もうどうにも止まらない」。

 この現象を生み出した要因は、青全交を何としても成功させないといけないという会員一人ひとりの熱き想(おも)いがテレパシーのように伝播(でんぱ)したことだと思います。あらためて代表理事として、みなさんにお礼を申し上げます。

 さて、私は本日、50歳の誕生日をむかえました。2月に「伸るか反るかの8月9日宣言」をした時の会員数は240名でした。ほんの2年前には180人を割った時もありました。宣言をした時は、本当に、300名を達成できるという自信はまったくありませんでした。「その気」になれば一見、不可能と思える「目標」も達成できることが実証されました。この事実は山口同友会の歴史の中で大きく刻まれるでしょう。もちろん、私にとっても今までの人生のなかで最良の誕生日となりました。

 名実ともに青全交を成功させましょう。そして、山口同友会をさらに大きく前進させましょう。

「中小企業家しんぶん」 2007年 9月 5日号から