中同協社員教育委員会 社員は自ら発達する主体

 8月21~22日、中同協社員教育委員会が東京で開かれ、24同友会・中同協から73名が参加しました。

 1日目は、東京大学名誉教授の大田堯氏が「再び問う学習権の重さ~一人ひとりの社員を発達する主体ととらえること」と題して講演しました。

 大田氏は、持参した絵本『はらぺこあおむし』を示しながら、「命は1つひとつ違う、生命は自ら変わり続けて自分をつくる、生命はかかわり合いの中に存在する、という3つのことをヒントに社員教育を考えてほしい」と提起。

 講演を受けてのグループ討論では、参加者から「社員一人ひとりに違いがあり、それを認めながら手助けするのが社員教育なのだと感じた」「社員が自発的に学び行動する社風ができているか、自社のことを振り返るきっかけになった」などの意見が出されました。

 1日目最後に、本郷利武・中同協社員教育委員長が「同友会だからこそできる社員教育を大切にしてほしい。学習権は利益が出てから考えるという性格のものではない」とまとめました。

 2日目は、各同友会の活動交流を行った後、新潟同友会共育委員長の斎藤京子氏が、11月15~16日に新潟で行われる第23回社員教育活動全国研修・交流会への参加を呼びかけました。

 また、2008年度に初めて行われる社員教育、経営労働、共同求人の3委員会共催の交流会について、その概要が承認されました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 9月 5日号から