広がる仲間づくり、地域づくり 31名の入会で年内1000名達成に王手【埼玉】

「あなたと一緒に自社と地域を良くしたい」

 埼玉同友会は、11月28日、「全県一斉増強DAY」を実施し、37名が行動しました。その結果、1日で31名が入会、加えて6名の入会約束という大きな成果を挙げました。

 「全県一斉増強DAY」は、県内を5チームに分けて一斉に行動、総合本部を同友会事務局に置き、出陣式を行って出発しました。中同協事務局からも蓮見事務局長をはじめ3名が応援に駆けつけました。

 夕方になって、本部に続々と吉報が届き始め、19時すぎに最後の一報が入り、目標の30名を超える31名が入会。長い1日が終了しました。

 12月末1000名を掲げて会員増強に取り組み、少しずつ会員数が増えてきてはいたものの、成果としては、微増に留まっていました。11月に入り、会員数930名前後という危機感の中、一斉増強DAYの実行を決定しました。

 当日までの段取りは、他県同友会の成功事例に習い、(1)会員増強決起集会の開催、(2)一斉増強DAYに向けた対象者のリストアップ(紹介カードの全会員一斉送信、事務局にて入会してほしい企業リストの作成など)、(3)理事会終了後の会員増強推進会議にて、チームごとに当日の具体的な行動計画を検討、といった流れで行いました。

 今回の成功要因としては、(1)今年20周年を迎えた埼葛地区会がいち早く地区会目標30名を達成したことで増強ムードが全県的に広まりつつあったこと、(2)まず理事が中心になって目標達成への覚悟を決めたこと、(3)女性経営者クラブ「ファム」が会員増強に力を発揮したこと、などが挙げられます。

 女性経営者クラブ「ファム」は、埼玉県男女共同参画推進センターの女性チャレンジ支援事業として、「起業した女性への応援講座」をテーマに異業種交流の重要性、経営理念の成文化、経営革新への導入などシリーズでセミナーを開催。参加者からは、起業間もない悩みを、同じ女性の立場の先輩経営者と本音で語り合える場として受け入れられました。

 会外の女性経営者(創業者)にあてにされる団体として、同友会の魅力を活動を通じて広めていく中で、会員増強ムードが自然に高まりました。一斉増強DAY当日は、地域毎に分かれたチームとは別部隊として1チームを結成し、「起業した女性への応援講座」参加者を中心に7名の入会となりました。

 埼玉同友会は、「あなたと一緒に自社と地域を良くしたい」を合言葉に、12月末までに1000名を達成、来年7月に埼玉で開かれる中同協第40回定時総会までに、1100名をやり遂げることを目標としています。

「中小企業家しんぶん」 2007年 12月 15日号から