企業づくりで地域を守る

会員増強デー・会社訪問がグループ討論に

 各同友会での秋の会員増強運動が実を結んでいます。今年は、会員増強デーを設定する同友会が増加。旗振り役の元気なリード、訪問の約束を確実に取りつける周到な準備、組織をあげての行動、訪問から入会に至る迫真の対話、こうした努力が積み重なって会員増強デーは成功をおさめています。10月の第2週に増強デーを行った山形、宮崎同友会の様子を紹介します。

経済的理由で山形を離れる人をなくそう【山形】

 山形同友会は10月10日に会員増強デーを設定、前日の組織委員会では西塔組織委員長を中心に作戦を練りました。蓮見中同協事務局長も加わり、入会を勧めるポイントなどについて学びあいました。

 当日は、山形・寒河江・さくらんぼ・置賜・庄内の5支部が一斉に始動。山形支部は朝9時半に同友会事務局に集合して簡単な朝礼を行って市内に散りました。

 午前中の入会は数名でしたが、午後には続々と「入会した」との連絡が入りはじめました。午後3時くらいまで成果が上がらなかった庄内支部でも夕方一気に3名の方が入会しました。

 この日最終的には、37名(秋田、新潟同友会の事務局を含む)が行動し、73社を訪問。20名が入会し、会員数は336名になりました。「経済的理由で山形を離れる人をなくすために、共に企業づくりに取り組みましょう」という訴えに、訪問した先々で経営談義や地域づくりについて話に花が咲き、例会のグループ討論さながらに盛り上がりました。

 山形同友会ではこの勢いで、年末までに会員を370名にしようと張り切っています。

400名会員見えた【宮崎】

 宮崎同友会は10月11~12日に会員増強デーに取り組みました。前日10日に開かれた第16回みやざき中小企業経営フォーラムには約100人のオブザーバーが参加、10人以上の方がアンケートに同友会への入会を希望と記述していました。

 2日間、フォーラム参加者を中心に、大分・福岡の両同友会と中同協事務局の応援を得て訪問。県北・宮崎北・宮崎南・きりしまの全支部で入会者があり、12名の新会員を迎えることができました。

 きりしま支部では12日朝から3人の代表幹事が集まり対策会議、入会対象者一人ひとりについて、だれがどうあたるか入念に検討を行いました。この日の入会者は3名でしたが、1日の行動を終えた代表幹事の1人島田雅健氏は「会員増強デーの取り組み方がわかったので、来月にもう1度設定し、20名必達の増強をはかりたい」と次回への決意を語りました。

 今後「同友会と知り合う会」なども予定されており、年内400名(現在362名)会員達成に向けてエンジンがかかった宮崎同友会です。

「中小企業家しんぶん」 2007年 10月 25日号から