【中同協常任幹事会】・【組織問題全国交流会】

2010年5万名達成、2008年1月4万名達成へ

地域づくりに責任を持てる組織に

 8月22日、中同協第1回常任幹事会、引き続いて22~23日には「2007組織問題全国交流会」がそれぞれ東京で開かれました。2010年全国5万名会員の実現に向けて、組織づくりについて交流し、全国的な躍進を誓い合いました。

【中同協第1回常任幹事会】

現場もつ中小企業の強みを発揮

 中同協常任幹事会には、39同友会・中同協から82名が出席しました。 冒頭、今年度新たに中同協幹事長となった広浜泰久氏が自己紹介を兼ね、次のような新任あいさつを行いました。

 「(株)ヒロハマは千葉で石油缶などのキャップを作っており、このような会社は全国に3社しかなく、当社のシェアは50%を超えている。同友会に入る前に労働争議を経験し、『労使見解』を以前から知っていれば良かったという思いを強くした。同友会には理念など宝があるが、これからの半世紀は先輩が築いてきた財産を有効に生かしていきたい」。

 同じく中同協の新会長となった鋤柄修氏は、「参議院選挙で与党が惨敗し、緊張感のある政治状況となった。中小企業憲章を真摯(しんし)に受け止めてもらえる条件が広がると期待している。中小企業は現場をもっている強みがある。今日、中小企業庁長官にあいさつしてきたが、今後、同友会を認識していただくとともに、現場の声を伝え、きっちり発言できる団体になっていきたい」と話しました。

 経過報告の後、第12回女性経営者全国交流会と中同協第39回総会のまとめと収支決算報告などを承認。目前に迫った第35回青年経営者全国交流会の参加目標達成の要請もありました。第38回中小企業問題全国研究集会の概要も承認されました。

【2007組織問題全国交流会】

5万名達成へ課題提起

 中同協常任幹事会に引き続いて開かれた組織問題全国交流会には、37同友会と中同協から105名が参加しました。鋤柄修中同協会長のあいさつに続いて、広浜泰久中同協幹事長が「地域づくりに責任を持てる組織をめざして」と題して基調報告。広浜氏は学べる組織づくり、役員と役員会づくり、地域から頼られる組織づくり、増える組織づくり・減らない組織づくりという切り口で、組織問題全般について課題を提起しました。

 グループ討論は「組織のリーダーはモデル企業をめざそう」「役員が本気で学びあうことが組織づくりの前提」「会員増強は1人でなく、複数で訪問すると効果的」など、それぞれの経験と課題に基づいて活発に行われました。

 最後に広浜氏は「全国的には優れた活動事例がたくさんあります。回り道をしたり、同友会らしい組織活動から逸脱しないようお互いの活動から学びあいましょう、来年1月10日には全国4万名を達成しましょう」とまとめました。

 2日目は、同友会の規模別に、「200名をめざす」「500名をめざす」「1000名をめざす」「2000名、3000名、5000名をめざす」4つの分科会に分かれ、4同友会の報告をもとに討論。最後に分科会ごとに全員が目標達成への決意を寄せ書きして散会しました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 9月 5日号から