産学官連携研究会が発足【岩手】

産学官連携研究会が発足

地域活性化に向け、大きな期待【岩手】

 岩手同友会では4月11日、「岩手同友会産学官連携研究会」を発足させました。

 岩手大学をはじめとした研究機関や県、盛岡市、花巻市、商工会議所など10の関係機関と、企業側からは20社が参加。異業種交流を原点とした「知恵の交流と人のネットワークを交流する機会を増やすことで、新たな発想や取り組みのヒントを生み出そう」という産学官の取り組みは、岩手県内では初めてとあって、報道機関8社が訪れるなど、地域からの期待感を肌で実感する研究会となりました。

 昨年からはじまった岩手同友会と岩手ネットワークシステム(INS)・岩手大学地域連携推進センターとの準備会では、企業経営者が岩手大学の研究施設や研究者を訪問、大学側からも同友会の例会に参加し、経営者の体験報告からグループ討論で学びあうなど、互いの持ち味や得意技を交流してきました。

 当日は、岩手同友会専務理事の水戸谷完爾氏(東日本機電開発(株)社長)が、「新たなネットワークで知恵を交流し合い、岩手県経済の活性化につなげていきたい」と抱負を述べ、岩手大学工学部副学部長の清水健司氏が「これまでものづくりの産学連携が主体であったが、これからは感性の時代。こうした研究会をもとに情報の交流で優位さを生み出すことが、時代の要求でもある。やると決まった今、私も本気でかかわりたい」とエールを送りました。

 今後、定期的な例会と研究会を続けていくことを確認しました。

 その後、研究会発足をマスコミ各機関が大きく報道したことから、入会者が急増すると同時に、もともと産学官連携が活発な花巻市、北上市では、地元信金や花巻市起業化支援センターなどから、この地域に同友会の支部を設立し、一緒に取り組んでいきましょう、との声もかかっています。

「中小企業家しんぶん」 2007年 4月 25日号から