古紙は町の巨大な森林資源
人もモノも生かしきるエコロジーモデル構築へ【滋賀】
滋賀同友会地球環境委員会では、持続可能な社会構築に向け、地域の共同(働)作業所・授産施設(以下、作業所)と連携して、オフィス古紙リサイクル運動に取り組んでいます。
多くは産業廃棄物として焼却されている事業所の紙ゴミを、資源としてリサイクルすることで環境負荷を軽減すること、企業からのオフィス古紙回収を作業所に委託することで、障害のある人たちの社会進出と自立支援につなげていこうというものです。
滋賀県社会就労事業振興センターの同友会会員作業所が取り組んできた古紙リサイクル事業と連携し、その5作業所が会員企業約50社をまわり、回収量は準備期間を含めた11カ月間で、総量186トン。古紙1トンは約20本の立木(直径14センチメートル、高さ8メートル、30年生)に相当し、立木換算では3700本の保護につながりました。まさに「古紙は町の巨大な森林資源」です。
現在では、回収だけでなく、回収された古紙の選別作業にも障害のある人たちも従事するなど、新たな仕事づくりにまで広がりを見せています。
今後は、作業所を古紙回収のエコステーションとして地域に開かれたものにし、地域の企業や市民と障害のある人たちが環境問題への取り組みを通して交流する機会を増やしていくことにしています。
*詳しくは、滋賀同友会ホームページ参照。
http://www.shiga.doyu.jp/
「中小企業家しんぶん」 2007年 4月 5日号から