特許電子図書館

5,400万件を超える特許情報を公開

 研究開発・技術開発の一層の活発化には、技術情報の宝庫である特許情報の効率的利用が不可欠となっています。このため、独立行政法人工業所有権情報・研修館では総合的な特許情報を、インターネットを通じて、だれもがいつでも無料で利用できる「特許電子図書館(Industrial Property Digital Library :IPDL )を提供しています。

 IPDLでは、明治以来特許庁が発行してきた特許・実用新案・意匠・商標に関する公報類に加え、それぞれの出願の審査状況が簡単に確認できる審査経過情報など、5,400万件を超える特許情報を公開しています。

特許情報活用のメリット

(1)特許情報の最大の特徴は権利情報です。権利情報を確認せずに事業を行うと、ある日突然特許権侵害で訴えられ、莫大な賠償金を請求されることもあります。 また、商標も同様、事前に他社商標を確認の上、出願することが大事です。

(2)他社特許を把握しておくことで、他社の権利範囲内の研究開発を避けることができ、有利に研究開発・事業の展開が可能です。このように、自社の技術開発方針を決定するためには特許情報の利用が欠かせません。

(3)特許出願された技術情報は、一定期間後に次々と公開されています。このため、最先端の技術情報が入手可能であり、上手に利用することで、より効率的な研究開発や事業分野の拡大などに結びつけることができます。

 なお、特許電子図書館(IPDL)の使い方をアドバイスする特許電子図書館情報検索指導アドバイザーは、全国の知的所有権センターに常勤しています。

■詳細は
http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdl
特許電子図書館に関する問い合わせ先
IPDLヘルプデスク TEL03-5690-3500

「中小企業家しんぶん」 2005年 10月 25日号より