ジョブカフェ

若者の自立・挑戦プランの中核的施策 全国46地域に

 日本の「若手」(20~34歳)人口は、2020年までに約31%も減少すると言われています。一方、バブル崩壊後の雇用環境の悪化により、若年失業率が上昇、フリーターも拡大しています。

 「ジョブカフェ」とは、2003年に国が策定した「若者自立・挑戦プラン」の中核的施策に位置付けられたもので、地域の実情に合った若者の能力向 上と就職促進を図るため、若年者が雇用関連サービスを1カ所でまとめて受けられるようにしたワンストップサービスセンターのことです。

 経済産業省・厚生労働省などが連携して、全国46地域に設けられています。

 (1)地域が自主的に、地域の実情に応じた事業を展開、(2)積極的に若者をスタッフとして取り込み、企画、運営に参加させることで、若者のニーズを掴む、などの特色があります。

 これまでの実績としてジョブカフェ事業全体での利用者数は約240万人、就職決定者数は約12万人(共に2006年1月末時点)となっています。

今年度は産業界との連携強化に力点

 今年度は、産業界との連携強化に力点を置いた取り組みを展開していく計画で、(1)企業ニーズに即した人材育成、(2)若者と企業の出会いの場の 創出、(3)企業向けサービスの強化(企業の採用に関する意識やノウハウを高めるため、企業向けの採用支援や若者定着支援等のサービス)などをモデル地域 で実施する予定です。

 また、ジョブカフェでは今年度、「若者と中小企業とのネットワーク構築事業」として、若い人たちへ中小企業の情報や魅力を発信していく事業にも取り組んでいく予定です。大阪同友会は「JOBカフェOSAKA」と連携してこの事業に取り組んでいます。

 若年者の採用をお考えの企業は、一度ジョブカフェを利用してみてはいかがでしょうか。

詳しくは、下記のホームページをご参照下さい。
http://www.jobcafe-sc.jp/

「中小企業家しんぶん」 2006年 4月 25日号より