【中同協第39回定時総会】中小企業新時代の創造へ~同友会創立50年、新たな半世紀を迎えて

 7月5~6日香川県高松市で、中同協第39回定時総会が開かれました。「同友会創立50周年 歴史に学び中小企業新時代の創造へ」をスローガンに、全国47同友会から参加した1460名の代議員が全体会と18の分科会で議案を討議。準備されたすべての議案が承認され、中同協の新会長に鋤柄修氏、同幹事長に広浜泰久氏が選出されました。

新会長に鋤柄修氏を選任

 1日目全体会では、川北哲・香川同友会代表理事が、「4月に1600名会員を達成して今日の総会を迎えることができた」と誇らしくあいさつ。中同協赤石義博会長は、「人間が人間らしく生きられる経済社会の実現に向けて新たな半世紀へ踏み出す総会にしよう」と呼びかけました。

 来賓を代表して、真鍋武紀・香川県知事、尾崎道広・香川県議会議長、鎌田光治・四国経済産業局産業部長の3氏があいさつ。「地域経済の振興、地域の活性化に力を発揮してほしい」「個人消費は低迷、中小企業経営も厳しい、現状を打開するために頑張っていただきたい」など、激励の言葉をおくりました。

 議事に入り、各議案が提案された後、「同友会創立50周年を迎えて」と題して、田山謙堂・中同協顧問が特別報告。田山氏は、同友会と自らの会員としての50年の歩みを重ね合わせながら、「今こそ各同友会が地域での信頼をさらに広げるために、組織拡大と企業づくりに励もう」と語りました。

 「組織課題」「経営課題」など18の分科会で議案を討議しました。分科会終了後の懇親会は、藤澤正・香川同友会実行委員長のあいさつで開幕。高松市長大西秀人氏、114銀行頭取竹崎克彦氏が、9人の来賓を代表してあいさつ、角田直人・香川大学副学長が乾杯の音頭をとりました。

 2日目全体会では全議案を承認、総会宣言を採択。11年間会長をつとめた赤石氏に、鋤柄新会長から感謝状と記念品、糸数久美子・沖縄同友会代表理事から花束が贈られました。

 退任のあいさつで赤石氏は、「同友会創立から培われてきた運動の真髄を伝え続けるために、生涯現役のつもりで尽力したい」と決意を述べました。それを受け、鋤柄新会長は、「責任の重さを感じる。まずは今年度4万名会員達成をやり遂げよう」と訴えました。

 最後に、来年の総会開催地、埼玉同友会の新井俊雄代表理事が閉会のあいさつを行い、幕を閉じました。

「中小企業家しんぶん」 2007年 7月 15日号から