地球温暖化防止に向け、北海道内の産学官が連携を図り、持続可能な社会をめざそうと、2月27日、「胆振(いぶり)環境フォーラム」が北海道室蘭市で開かれました。主催は、「産学官連携推進事業実行委員会」(産学官金融14機関で構成、北海道同友会に事務局)と同友会西胆振支部、室蘭工業大学等による「胆振環境フォーラム実行委員会」です。
当日は道内外から170名が参加し、室蘭工業大学の大西敬3客員教授の基調講演「環境にやさしい次世代エネルギー」と、「次世代エネルギーの到達点と実用化への課題」「環境と経営」の2つの分科会で討論を深めました。「環境と経営」分科会では、会員の須藤芳巳氏(須藤建設(株)副社長)、米澤稔氏((株)よねざわ工業社長)も登壇し、「節約ではなくエネルギーを生かすという意識で取り組む必要がある」など、環境保全と経済を同一軸に考えた取り組みについて意見交換しました。
同時開催されたパネル展示では、西胆振支部会員企業10社が中心となり、各社の環境問題の取り組みや環境技術を紹介しました。
西胆振支部では6月7~8日、洞爺湖サミットのメイン会場に隣接する伊達市で、「中小企業の環境展(仮称)」を開催します。地域の企業や市民と共に環境問題について考える場づくりと中小企業の取り組みを情報発信する予定です。
「中小企業家しんぶん」 2008年 3月 25日号より