経営課題としての環境問題【京都・北部地域会】

「環境宣言」も発表

 2月22日、「中小企業家としていかに『地球環境問題』に取り組むか」をテーマに、京都同友会北部地域会が京丹後市で例会を開催し、約70名が参加しました。

 講師は、NPO法人「気候ネットワーク」代表で、弁護士でもある浅岡美恵氏。浅岡氏は、京都議定書の内容や地球温暖化の現状を紹介しながら、企業における取り組みの大切さを指摘しました。

 講演後、「わが社が取り組む環境問題。環境と共生する経営とは何か。自社で何に取り組むか」についてグループ討論を行いました。講演で深刻な状況を聴いた参加者からは、「日本がEU諸国と比べて遅れている」「これまでの自分の認識が違っていた」などの反省の声も出され、各社で経営課題としてどう取り組んでいくかが話し合われました。

 最後に、谷口紘史地域会長が「私たち京都同友会北部地域会の各企業は、地球温暖化をはじめとする環境問題をよく認識し、国民や地域とともに歩む同友会として、その経営課題において、この環境問題に取り組むことにする」という地球環境宣言を発表し、拍手で採択しました。

 今後、「KES(京都環境マネジメントシステム)構築講座」などを計画し、各企業が経営課題としてこの問題に取り組めるように、継続的に活動を進めていくことにしています。

「中小企業家しんぶん」 2008年 4月 15日号より