地域資源を活用した「大師の水」 同友会の活動から誕生【和歌山】

 「和歌山を元気にしよう!」を合言葉に、和歌山同友会地域資源活用委員会の活動から、「大師(たいし)の水」が生まれました。世界遺産、高野山麓の地中深く流れるナチュラルミネラルウォーターで、2007年モンドセレクションの最高金賞を受賞しています。
 地域資源を活用した商品を開発しようと、豊かな自然に育まれた和歌山の「水」をテーマに選びました。県内の名水マップ、市販商品の特徴などを研究。独自で取水製品化することのリスクの大きさに直面する中で、「大師の水」を製造・保有していた、県内にある国内有数の設備と技術力を誇るボトリング会社とつながりを作ることに成功。県の地域資源を活用した地産「外商」型が県や製造業者の賛同を得て、このほど、同委員会の参加者の一人、藤田哲夫氏が代表を務める紀州紀文会㈲(和歌山同友会会員)が販売総代理店となり、全国的な販売を手がけることになりました。
 販売は、同友会会員企業で希望者を募って行います。今後、同商品を使った安心安全の加工品の商品開発にも取り組む予定です。
 1本500ミリリットルで、価格は180円(税込)。売上の一部は、(財)和歌山県緑化推進会「世界遺産の森林を守ろう基金」に寄付されます。

紀州紀文会(有)
http://www.kishukibunkai.co.jp/

「中小企業家しんぶん」 2008年 4月 25日号より