首都圏で「就職情報交換会」

学校関係者54校66名が参加

 東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏4同友会主催による「就職情報交換会」が5月14日、東京都内で開かれ、首都圏の大学、専門学校から54校66名、4同友会・中同協から54社63名が参加しました。この就職情報交換会を首都圏合同で開くのは、今年で3回目。

 冒頭、小暮恭一・東京同友会共同求人委員長が「中小企業は、事業所数で99%以上、民間企業で働く人口の約80%を占めており、日本経済の中心である。労働の場としても重要な位置にあるが、その存在を学生は知りえていない。これが就職の際のミスマッチ原因の1つであると考えている。企業と学校関係者が協力し合うことで、学生の就職を支援していきたい」とあいさつ。

 続く事例報告では、中小企業がどのような思いで採用し、どう育てているかを伝えようと、「採用と共育」というテーマで4同友会の会員企業による実践を紹介しました。(報告内容はこちら

 まとめでは、座長の渡邊高一・東京同友会共同求人副委員長が、「同友会会員企業の教育とは、社員として迎え入れた若者一人ひとりと共に育ちあう中で、責任をもって社会人として立派に育てることを最大の使命としている。共に育つ“共育”の実践の場です」と述べました。

 続いて懇親会が行われ、和やかな雰囲気の中、学校と企業それぞれの思いや要望などの情報交換を行いました。

 参加した学校関係者からは、「学生たちに中小企業への就職を勧めていきたい」、「地元に帰り、Uターン就職を希望する学生のためにも、ぜひ地域の中小企業の雇用を増やしてほしい」など期待の声が次々とあがり、中小企業と学校関係者が互いに理解を深め合う会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 6月 15日号より