立ち位置を明確に 経営指針の実践を【中同協】

【経営指針成文化運動交流会・8/1~2 千葉】

 今年で3回目となる「経営指針成文化運動交流会」(中同協主催、千葉同友会設営)が8月1~2日、ホテルグリーンタワー千葉で開かれ、24同友会と中同協から80名が参加しました。千葉同友会の活動に学ぶとともに、企業変革支援プログラムを経営指針成文化運動にどう生かすかについて意見交換しました。

 「経営指針作成後、なぜ社員の理解、実践が進まないか~千葉同友会の事例報告をもとにその問題点と打開策を考える」と題して、笹原・千葉同友会代表理事と塩尻・同経営指針委員長、田中・同委員会企画運営部会長の報告をもとにグループ討論を行いました。

 千葉同友会の経営指針セミナーでは、修了生が運営委員になり、受講生をサポートする仕組みです。しかし、運営委員が「理念にはこういう言葉を入れたら」などと行き過ぎた対応をすることで、共に育つ関係づくりができてこなかったことから、受講生の主体性を大切に、根気よく丁寧に接していくことを大事にすることなどを確認。今では、運営委員が1泊で研修会を行い、「中小企業における労使関係の見解」に学ぶ機会などを設け、共に育つセミナーづくりを心がけている、と報告しました。

 2日目は、大野栄一・中同協経営労働委員長が「企業変革支援プログラムを経営指針成文化の運動にどう生かすか~中同協総会第4分科会から」をテーマに、「自社の立ち位置を客観的にみつめ、経営指針を毎年見直して10期以上繰り返しながら社内に仕組みをつくっていって初めて成果が表れる、というヒアリング結果が出ている」ことなどを紹介し、グループ討論。

 参加者からは「経営指針成文化運動は同友会運動のバックボーン」「経営指針を見直し続ける意義が分かった」などの感想が寄せられていました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 8月 15日号より