めざす姿を描き挑戦を~全国事務局リーダー研修交流会・全国事務局員研修会【中同協】

 7月は11日に「全国事務局リーダー研修交流会」(以下、リーダー研修)が埼玉で開かれ、24日からは名古屋で「全国事務局員研修会」(以下、事務局員研修)が開かれました。

「事務局は宝」リーダー研修交流会

 「共に育ちあう事務局づくりと組織づくり」をテーマに開かれたリーダー研修には、19同友会23名が参加。以下の報告を受けてグループ討論しました。

 最初に赤石義博・中同協相談役幹事が、「事務局のリーダーに同友会運動が期待するもの」をテーマに報告。「(1)理念に沿った運動の保証ができる、(2)理念の継承者が育てられる、(3)同友会の円滑で安定した経営能力、(4)いきいきした活動の充実度を増す事務局(員)を期待する。そのために徹底的に同友会理念の体得を」と問題提起しました。

 次に「事務局運営と組織づくり戦略」をテーマに、国広昌伸・広島同友会事務局長が報告。

 「新卒採用ができる企業づくりを」と共同求人活動を柱に組織づくりを行う一方、3つのセンターでITを駆使し情報共有。86年には「事務局の経営理念」を成文化するなど積極的に事務局の環境整備を行ってきました。今では役員から「事務局は宝」と言われるほど、期待も高くなっています。

自分を変える、社会を変える全国事務局員研修会(基礎、フォローアップ)

 全国事務局員研修は、基礎コース(24~26日)に15同友会18名、フォローアップコース(24~25日)には6同友会12名(いずれも講師、アドバイザー含む)が参加して開かれました。

 1日目は、両コースとも同じ報告を聞き、コース別にグループ討論しました。 まず、加藤明彦・愛知同友会副代表理事が「同友会で、企業と私は変わった~事務局の皆さんへの期待」と題して報告。自社の勝ち進む経営や同友会役員の器など、自らのめざす姿を描き、事務局に求める姿などを報告しました。

 また、成川総一・三重同友会事務局主任は、「地域づくり、同友会づくり、企業づくり~私の生きがい」と題して報告。事務局は企業という花から花へ、さまざまな教訓や実践を伝えていくミツバチだとたとえ、参加者の共感を得ました。

 2日目は2コースに分かれて進行。

 フォローアップコースは参加者が実行委員会をつくり、企画内容を検討。午前中は参加者全員が実践報告し、午後は松井清充・大阪同友会事務局長による「情勢が求める同友会運動の質と事務局の役割」の問題提起を受け、全体討論しました。

 基礎コースは「同友会の歴史と理念~中小企業憲章制定運動の意義」をテーマに国吉昌晴・中同協専務幹事が、「同友会運動の現状と課題、事務局の役割―2010年5万名へ向けて」をテーマに平田美穂・中同協事務局次長が報告し、同友会運動のあり方に学び、確信を深めました。

 また、3日目には内輪博之・愛知同友会事務局長が「想いは成る」をテーマに、総括問題提起し、参加者は「常に『なぜ』『どうして』と考えながら活動したい」「変えるおもしろさが体験できるよう自己変革したい」など感想を寄せていました。

「中小企業家しんぶん」 2008年 8月 15日号より