代表理事の“本気”が波及する【第4回首都圏会員増強連絡会】

 9月29日、第4回首都圏会員増強連絡会が東京同友会会議室で開かれ、埼玉・千葉・東京・神奈川・中同協から14名が参加しました。昨年12月から3カ月ごとに開かれているもので、全国の企業数の3割が集中する1都3県にふさわしい役割を同友会運動でも果たそうと、交流を行っています。

 今回の連絡会では、冒頭に中同協5万名推進本部長の広浜泰久氏(中同協幹事長)が、「中同協総会第3分科会と組織問題交流会から」と題して、次のような問題提起を行いました。

 「総会分科会で報告した山口・熊本・香川に共通しているのは、増強運動が進んだ大きな要因は、会員増強担当役員や代表理事の“本気”にあったこと。それが周りの役員に波及して輪が広がった。

 組織問題交流会で提起した『チェックリスト』(別表)に基づいて、千葉同友会で活動をチェックしたところ、半分にも満たず、課題が浮き彫りになった。できていない点を丹念につぶしていくことが大事ではないか。

 着実に会員数を伸ばしている愛知同友会は毎年4月に、地区会長・増強委員100名以上が集まり、「増強研修会」を開いている。こうしたことは学ぶ必要がある。」

 その後、4同友会から、「全国総会を契機に活動の質が上がった。年度末1100名必達したい」(埼玉)、「現在増強ウィークに取り組んでいる。支部に増強を担当する部門ができたことは好材料」(千葉)、「10月3日の研究集会をバネに、秋の増強月間(10月1日~12月9日)で2300名を」(東京)、「例会オブザーバーの入会率が高い。来年の総会までに西湘支部を立ち上げたい」(神奈川)などの報告がありました。

【チェックリスト】学べる組織、減らない組織、増える組織をめざして

1.学べる組織をめざして
1-1 学びと実践のサイクルは?

□ モデル企業を多数輩出していますか?
□ グループ討論では体験談が語られていますか?
□ 「まとめ」で学びと実践のポイントを示していますか?
□ 実践する工夫を促していますか?
□ 役員同士がお互いの経営について理解し、切磋琢磨しあえる関係になっていますか?
1-2 学び合える機会は?
□ 例会プレ報告での学びは?
□ グループ長の養成をはかっていますか?
□ 休眠会員の方々の学びは?
□ 増強活動での学びは?
□ 役員会での学びは?
□ 役員研修会での体系的な学びは?
□ 全国の成功事例からの学びは?
2.減らない組織をめざして
□ 小グールプ活動は活発に行われていますか?
□ 会員訪問が計画的に行われていますか?
□ 新会員オリエンテーションは十分な頻度、出席率になっていますか?
□ 入会後、早い時期に体験発表の機会を持っていただいていますか?
□ 一人一人の顔が見える活動を展開していますか?
3.増える組織をめざして
□ 自分自身と自社にとっての増強の意義を確認しあっていますか?
□ 全国の成功事例を確認しあっていますか?
□ 増強のための具体的なアクションに取り組んでいますか?
□ 役員の養成は計画的に行われていますか?
□ 全ての役員会が相互に機能していますか?
□ 事務局との役割分担・育ち合いについて明確な方針がありますか?
□ 地域の行政や金融機関との関わりを大切にしていますか?

「中小企業家しんぶん」 2008年 10月 15日号より