ワークライフバランスは企業活性化のカギ~東京同友会女性部が東京都と共催でシンポジウム

社員満足が顧客満足の条件

 「ワークライフバランスは企業のリスクか? 活性化のカギか?」をテーマに、11月28日、「平成20年度オープンプラザ事業活き活き女性経営者ワークライフバランスシンポジウム」が東京ウィメンズプラザホールを会場に、東京同友会女性部と東京都との共催で開かれ、91名が参加しました。

 コーディネーターに昭和女子大学の森ます美教授、パネリストに(株)ナナ・コーポレートコミュニケーション代表取締役の福西七重氏、吉村紙業(株)代表取締役の橋本久美子氏(いずれも東京同友会会員)を迎え、3時間にわたって熱く討議しました。

 のべ1500社の社内報を手がける(株)ナナ・コーポレートコミュニケーションは、働く人が自分の生活スタイルに合わせて働けるフルフレックスの勤務とモチベーションが上がる職場づくりで成長中の会社です。

 一方、食品包装資材の企画・製造・販売の吉村紙業(株)は、従業員満足が顧客満足につながるとの信念で、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)に取り組んでおり、個性的な会議体や委員会を設置し、社員参加型の経営を推進中です。

 シンポジウムでは、各社における実践を紹介しながら、最後に、難しい課題は多数あるものの、中小企業にとって、ワークライフバランスの実現は、社員満足の実現であり、顧客満足を実現する質の高い企業をつくる条件であり、活性化のカギである、との結論に達しました。

 女性部では、東京都との初の共催行事となった今回の取り組みをスタートとして、今後もワークライフバランスへの理解と学習を深めていく計画です。

「中小企業家しんぶん」 2008年 12月 25日号より