同友会SNSでは、「コミュニティー」を誰でも作ることができます。コミュニティーとは、興味や趣味などが同じ会員さんが集い、意見交換ができるSNS上の小グループです。もちろん経営課題による交流からビジネス交流を目的としたものまで、さまざまなコミュニティーを誰もが作ることができます。
e.doyuなどの掲示板では支部や委員会などの組織内での交流が目的でしたが、SNSでは組織上の制約がありませんから、コミュニティーを通じて他支部の会員はもとより他府県の会員との交流が可能となります。
兵庫県で書店を経営される会員がつくられた「本は心のビタミン」というコミュニティーは、同じ本を読んだ感想を書き込んで感想を共有しようというものです。このコミュニティーは書店経営の同会員が厳選した本を月に1冊配本するという書籍頒布販売を始められたときに作られました。
確かに自分を振りかえってみると、日頃読む本のジャンルや傾向が同じであることに気づきます。今月はどんな内容だろうかと配本を待つ楽しみとともに、コミュニティーに書き込まれた他の会員の感想や視点から学ぶことができます。また、書き込まれた感想などは消えることなくコミュニティー内のトピックスとして残りますので、後から参加された会員にもそれまでの情報が共有されます。
コミュニティーには各地の都道府県内だけで交流を行う「ローカルコミュニティー」と全国の会員と交流を行う「グローバルコミュニティー」があり、作成される方が管理者となり交流テーマと範囲を決めてコミュニティーを立ち上げます。
新しく作成されたコミュニティーは、他の会員のe.doyuのログイン後の画面で紹介されます。また、既存のコミュニティーはさまざまな検索条件で探すこともできます。
さて、前出の「本は心のビタミン」はグローバルコミュニティーとして設定され、SNSに参加された各同友会に広く公開されています。さっそくコミュニティーの読書感想を読まれた大阪の会員さんからご注文をいただいたそうです。
このように同友会会員であるという信頼関係が、SNSを通じて全国に広がればいいですね。
中同協情報化推進本部委員 松島俊哉(兵庫)
「中小企業家しんぶん」 2009年 2月 5日号より