【同友会SNS】会員間交流促進の環(公開日記)

同友会における最大の収穫は、例会などにおけるグループ討論で、自分とは違った視点や考え方、さらに哲学を他の経営者から学び取ることにほかなりません。

 それは、業種や業態の違いや企業の成り立ちや立場の違い、さらに個人の生きてきた経験や体験の違いによって作られる人生哲学そのものが討論で露出されるからではないでしょうか。

 その過程で他の会員から経営のヒントを学び取ったり、経営哲学に学ぶなかで、お互いを知り、魅力を感じる事で会員間の関係性が醸成され、経済交流が行われたり、真の友人に巡り会うというその事実に同友会の魅力があると思うのです。

 同友会SNSには個人ごとに日記を作成する機能があります。日記というと三日坊主の記憶しかないわけですが、そもそも海外からやってきたブログが日記と訳されてしまったわけで、WEB上に記録を残す(=ウェブログ)が語源ですから、公開日記と訳すのが正しいと思うのですが…。

 SNSでは、自らが記録した日記はSNS上でつながった友人たちに通知され、広く公開されることになります。

 実はこの日記を残すという作業は、日々会うことのない友人やまだ出会ったことのない他支部や他府県の会員に対する近況報告であったり、興味や趣味の露出であったり、考え方や哲学の表現の場であったりします。また、友人たちはその日記にコメントを残すことで相互交流を深めることができます。

 この日記の相互公開は、フェイスツーフェイスが交流の基本であることを認識した上で、新たな会員間交流の手段として生かされることを望んでいます。現在の同友会SNS広域試験運用以降、来期より多くの同友会がSNSに参加されることをお待ちしています。

 さて、私の日記で、友人たちからのコメントはテーマにより確実に増減します。困りごとや弱りごと、喜びや悔しさ、悲しさを表現した日記には多くのコメントが寄せられ元気づけられますが、時々書くまじめなテーマは無視されているように感じるのですが…。

中同協情報化推進本部委員松島俊哉(兵庫)

「中小企業家しんぶん」 2009年 2月 15日号より