【同友会SNS】都道府県を超えて 会員間交流の高まりとその先

 趣味の魅力は、ベクトルの方向を1とする集まりであることとともに、高みをめざす心意気なのでしょうか? そこには、年齢も性別も職業も関係がなく、共に過ごす時間が心地よいという特性があります。もちろん高みをめざす以上、経験の差はいかんともしがたいところですが、趣味である以上、それを認めながらも尊重し合うという不文律が存在します。こうしてみると、どこかの組織のあり方に共通するようにも感じてしまいます。

 同友会SNSでは、経営者であるとともに、同友会会員であるという信頼関係が織り成すコミュニティーの「妙」が生まれつつあります。

 たとえば大阪の会員が立ち上げた「経営者よ、山へ登ろう!」というコミュニティーでは大阪・兵庫・石川同友会の会員が集い、コミュニティーの運営期間が7日目だというのに、今夏に石川県の霊峰「白山」に登ろうという計画が具体的に進行中です。

 同じ趣味への興味がわき起こすはやる気持ちの具現化の姿と言えるでしょうか。また、福岡の会員が立ち上げた「笑える話の部屋」というコミュニティーでは、この厳しい時代でも「やはり、経営者は笑っていないといかん!」という発想のもとで楽しい笑い話が数々紹介されています。さすがに共感を得て、広域試験運用のすべての都道府県の会員が集い、にぎわいを見せています。

 このように、コミュニティーでの出会いから友人となり、公開日記での個人特性の相互露出が相まって交流を深めて行くその先に、どのような会員間の姿が待っているのでしょうか。ますます興味が尽きません。

 さて、SNSの広域試験運用の姿をお知らせする連載も今回を最後とさせていただきますが、各地の同友会のSNSへの参加をお待ちするとともに、ご購読の皆様と同友会SNSで出会えることを期待してこの連載を終わりといたします。ありがとうございました。

 同友会SNSの本格運用は中同協全国総会以降に予定していますが、同友会単位での広域試験運用への参加もお待ちしています。

 同友会SNSの参加につきましては所属の同友会にお問い合わせください。

中同協情報化推進本部委員 松島俊哉(兵庫)

「中小企業家しんぶん」 2009年 3月 5日号より