地域特性生かし、活路ひらこう~東京・墨田支部と大阪・東大阪西支部が姉妹支部提携

合同例会

 2月18日、大阪市内で、東京同友会墨田支部と大阪同友会東大阪西支部の姉妹支部提携調印式が行われました。

 両支部の会員間交流は、一昨年に東大阪西支部が墨田支部所属の(株)浜野製作所・浜野慶一社長に例会報告を依頼したことがきっかけでした。今回の本格的な姉妹支部提携により、相互の地域性を活(い)かした中小企業の新しい活路を見出す試みがスタートします。

 調印式は、東大阪西支部の2月公開例会に先立って行われました。公開例会は、両支部最初の共同事業として設営され、(株)ウェルネス・長澤社長(墨田支部所属)が報告しました。

 参加者は会場が満席となる182名。中小企業集積地を共通項として姉妹支部提携をすることが注目され、マスコミ7社の取材がありました。

姉妹支部提携の調印書を掲げる豊岡氏(左)と澤氏

 あいさつに立った東大阪西支部支部長・豊岡敬氏(日本フッソ工業(株)社長)は、一昨年に例会報告の打ち合わせで墨田区を訪れた時のことを、「浜野さんの会社のある八広周辺は東大阪市高井田にそっくりでした」と表現。「地域特性が似ているので今後も交流ができたらいいな」と感じたことが発端でした。

 まず豊岡氏が墨田支部の会員に、浜野氏が東大阪西支部の会員になり、できるところから交流を進め、今回の姉妹支部提携に発展しました。「相互交流がビジネスの連携にもつながることを期待しています。われわれ中小企業の力で日本を元気にしていきたい」と抱負を語りました。

 続いてあいさつに立った墨田支部支部長・澤和矢氏((株)フォーサイト・社長)は、盛況の会場を見て「東大阪のみなさんの熱さに驚きました」とエールを発します。墨田区にも東大阪に負けない中小企業の地盤があり、「この熱気を持ち帰って活かすことが大事」と提携の意義に触れ、「今回の姉妹支部提携を起爆剤にして東京同友会と墨田支部活性化に大いに生かしたい」と締めくくりました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 3月 15日号より