地域連携で障害者の働く場を広げよう~SELP商品見本市でアピール

全国から出展された授産施設の商品

 2月18~20日、「私たちの商品力、仕事力を見てください」と、障害者の働く福祉施設を支援する日本セルプセンターが「SELP商品見本市」(中同協も後援)を初めて開き、初日に行われたセミナーでは、沖縄同友会代表理事の比嘉ゑみ子氏が報告しました。

 比嘉氏は、沖縄同友会が地域と連携して毎年開催している「雇用・就労支援フォーラム」の取り組みや、「横請け」という形態で障害者の働く場を広げている取り組みを通して、「人に役立つことの喜びがどれだけ人を成長させるかを日々実感している。小さな企業でも地域の施設や行政、学校、保護者などと連携して就労の場を広げていけば、それが地域を変えていく大きな力になっていく」と報告し、参加者の感動を呼びました。

 セミナーでは、「授産品に創造性を」と企業と施設を結びつけ、毛糸の端材を使って商品化した「BONBONアクセサリー」の報告もありました。

 展示では、全国の授産施設から選ばれた20施設が出展。地元の名産品を作ろうと、地域の協力を得て開発した「月待ちがにせんべい」(山口)や、間伐材や端材を活用した木工製品(埼玉)、地場産業の箸と織物を活用した箸袋(福井)、地元の安心・安全な野菜を使い、ハサップ認証の工場で漬け物事業を行うひまわり畑(大分同友会会員)など、地域の特性を生かしたり、環境や安全・安心を打ち出した商品・仕事力をアピールしました。

 今後、各施設では、地域の企業と連携することで、商品力を磨いたり、販路の拡大など、さらなる発展を期待しています。

「中小企業家しんぶん」 2009年 3月 15日号より