わが社の定期健康診断―企業変革支援プログラム ステップ1  その4

ブロック別に学習会 社員とともに自社を変えていく契機に

 今回は、5月に開かれた九州・沖縄と東北のブロックでの「企業変革支援プログラム研究学習会」の様子を紹介します。

九州・沖縄ブロック

 5月11日、九州・沖縄ブロックの学習会が福岡同友会会議室で開かれ、7同友会と中同協から代表理事ら52名が参加しました。

 中同協企業変革支援プログラム検討プロジェクト委員の林田浩暢・若竹屋酒造場代表取締役(福岡)が、「ステップ1」を解説。林田氏は、謙虚に学び「気づき」の機会を同友会で得ながら、自社が「常にこれでいいのか」を自ら問いかけ、変革を図っていくことの大切さを実体験をもとに訴えました。

 また、「ステップ1は、自社を変えていくプロセスを社員とともに明らかにしていけるもの」「選択した『成熟度レベル』の次のレベルの『状態の説明』に近づくため、自社で取り組むことが大事」と強調しました。

 グループ討論の後、船橋修一・同プロジェクト委員(長崎)が、「とにかく自社を見直す、そのために課題を明らかにすることが大切」とまとめました。

東北ブロック

 東北ブロックの学習会は、「日本経済新聞」全国版で「企業変革支援プログラムステップ1」が紹介された5月20日、盛岡で開かれ、3同友会と中同協から35名が参加しました。

 報告者はプロジェクト委員で岩手同友会代表理事のの村井良隆・(株)あさ開代表取締役。村井氏は、自身の体験、岩手同友会経営指針づくりメンバーの実例も紹介。参加者は、1項目ずつ実際に自社の成熟度診断をしていく作業を行いました。

 報告の中で村井氏は、「自分の会社だけでは、よい会社をつくれない時代。一緒に勉強して、実践し、ともに良い会社になり、盛岡という地域をよくしていく。そうなって初めて企業もよくなっていける。ステップ1の実践を会内外に広げ、社員とともに自社の得意分野を鍛えていきましょう」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 6月 15日号より