【中同協第41回定時総会 7.9-10 東京】中同協設立40周年中小企業立国日本へ、時代を切り拓こう

私たちの地域は私たちが責任を持つ

 「熱き企業家精神で時代を切り拓(ひら)こう~世界を変える中小企業立国日本」をスローガンに、設立40周年記念の中同協第41回定時総会が7月9~10日、東京の椿山荘で開かれました。全国47都道府県から1580名が参加し、18の分科会で議案と中小企業憲章草案について討議、同友会運動と企業経営の課題を確認しました。

 1日目冒頭、開催地を代表して湯本良一東京同友会代表理事が、「東京として、2300名会員目標を達成した。中小企業憲章草案の討議を深め、出発点となる総会にしたい」、主催者を代表して鋤柄修中同協会長が、「先輩たちは、戦後、焼け野原となった東京を復興させ、オイルショックのような大変な事態にも努力を重ね、発展させてきた。この歴史に学び、現在の苦しい経済状況を次の時代に向け切り開いていきたい」とあいさつしました。

 来賓として参加した長谷川榮1中小企業庁長官代理の高原一郎次長と、佐藤広東京都副知事が祝辞をのべました。

 議事では、広浜幹事長が「同友会運動の理論と実践の積み重ねに確信を持ち、中小企業憲章制定と未来に希望の持てる企業づくり・社会づくり、そして5万名会員実現に向けて前進しましょう」と総会議案を提案。つづいて18の分科会に分かれ、実践事例に学びながら議案を深めました。

 2日目は「中小企業立国の展望と同友会運動の未来~大転換期の今、経営者に求められる課題」と題して、山口義行・立教大学教授と小出宗昭・富士市産業支援センター長とのセッションが行われました。

 東京同友会が総会にあわせて制作した特別映像「中小企業立国 この鐘を鳴らすのはあなた」の上映では、同友会の歴史と各地で頑張る会員の姿が紹介され、感動の拍手に包まれました。

 再開された議事では、議案を採択後、CO2削減と環境経営に取り組む「同友エコ」のキックオフを宣言。全国の会員が交流できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と企業変革支援プログラムが紹介されました。最後に、総会宣言を大きな拍手で採択し、次年度の総会開催地・岩尾達也大分同友会代表理事の閉会あいさつで閉幕しました。

 総会終了後、135社が出展したビジネスWAVEで交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 7月 25日号より