県産業部との意見交換会~県内中小企業の実態理解を要望【静岡】

 8月20日、静岡県産業部と静岡同友会の意見交換会が、県庁会議室において行われました。出席者は、同友会は遠藤代表理事をはじめ10名、県が堀川産業部長をはじめ13名でした。

 今回は、静岡県知事に川勝平太氏が就任されて直後のことでもあり、新鮮な雰囲気はあるものの、今後の施策等については未知数の状態での意見交換となりました。

 このところ、大企業を中心に景気底入れのデータが発表されていますが、地方・中小企業にとっては実感に乏しく、静岡同友会の2009年6月期の景況調査においても「マクロの景気は底打ち、県内景気は今が底か?」のタイトルで7月に発表していました。

 会議の冒頭、遠藤代表理事が、この景況調査の結果を県に説明し、県内中小企業の実態を理解していただくよう要望しました。

 続いて会員から、それぞれの業種における現状説明を行い、県としての今後の対応ならびに施策への反映について意見交換を行いました。

 静岡同友会としては、学者出身の県知事になったことで中小企業憲章への理解が深まることが予想されるため、中小企業振興基本条例の制定に結びつくよう会議の終盤をリードし、産業振興会議の発足等を含め、条例制定に向けて認識を新たにしていただくよう呼びかけて終了しました。

静岡同友会政策委員長 太田 朝夫

「中小企業家しんぶん」 2009年 9月 15日号より