各同友会で秋の増強運動強化を【5万名推進本部会議】

 10月27日、中同協の5万名推進本部会議が、8人の正副会長と4同友会からの16人の参加で開催されました。

 鋤柄会長の開会あいさつにつづいて、「総会で組織率10%を提起しましたが、現在全国に23支部(地区会)が存在し、全体の牽引力となっています。大不況の克服をめざす学べる例会づくりから『がけっぷちの勉強会』など緊迫感のある例会が会員の共感を得て、ゲストの参加も増えています」と中同協が現在の状況を報告。その後、岩手同友会副代表理事・気仙支部長の田村満氏が、次のように事例報告しました。

 「一昨年7月、28名の会員で設立総会を開きました。それが現在80名(組織率9・64%)の会員になっています。

 この原動力になったのは、危機感の共有でした。地元の気仙地域(2市1町)の人口統計を見れば、0歳の人口は400人です。『人口が少なくなり地域が死ぬ』『地域がつぶれていくことを防ぐ』『地元後継者のため』に支部を設立しました。こうした危機感の共有で会員が商店を1軒ずつ訪問する中で、入会者が増えていきました。

 なぜ人口が減るのかと聞けば、仕事がないからという。だったら『仕事をつくれば若者が帰ってくるはず』『30~40歳で帰ってきて受け入れられる仕事をつくれればいい』。それを、会員の若い人にいうと、機運が高まり、80名の会員をもっと増やして地域を興していく。人口問題を解決する組織にしよう、150名までいきたいと増強に動いています」。

 この元気の出る事例報告を受けて、5万名を目指す各地増強活動の交流を行いました。

 最後に広浜本部長より、「秋の増強運動を各同友会で強化し、期首会勢を超えて新年を迎え、今年度の各地の目標達成に向けて取り組んでいく」ことが確認されました。

「中小企業家しんぶん」 2009年 11月 15日号より