わが社の定期健康診断―企業変革支援プログラム ステップ1 その12

[3]人を生かす経営の実践 (2)共に学び共に育ちあう社風づくり

 11月は「企業の健康診断月間」として、全国各地でこの「ステップ1」を利用した、強じんな企業への変革を促す活動が展開されています。なかでも「厳しい時代だからこそ『人を生かす経営』を」と、「ステップ1」の基盤をなす「労使見解」の実践を強く訴えています。

 社員はパートナーであり、経営者と社員が共に育ちあう社風をつくっていくことが大切です。

 この「共に学び共に育ちあう社風づくり」項目では、社員が育つ風土、社風をつくることは経営者の責任であることを前提に、共に育ちあい、学びあう社風をつくるには、コミュニケーションを豊かに交わし、学びあう仕組みの有無を問うています。

 「0」は「個人の能力が高ければ組織の力が高まるという認識に立っており、個人の能力を組織的に高めたり、組織全体の能力を高めることの重要性をまったく認識していない。社員教育をしていない」状態。

 「1」は「社員教育の重要性は認識しているが、育てる仕組みづくりや組織としての能力を高める制度などが思いつきによって導入されているだけ」。

 「2」は育てる仕組みづくりや組織としての能力を高める制度などが部分的につくられ、組織能力向上が図られているが、その導入や実施は特定の個人や一部組織に依存している状態です。

 「3」では、全社的に取り組まれ、組織的能力向上が図られている状態、「4」ではその仕組みが定期的に見直されている状態をさし、「5」で「共に学び共に育ちあうことが社風となり、企業発展の原動力となり、対外的にも評価されている」状態としています。

 あなたの会社では、社員がいきいき働ける環境をどのようにつくっていますか。

「中小企業家しんぶん」 2009年 12月 5日号より