地域から本当に必要とされる会に~経営研究集会に史上最多の526名が参加【宮城】

 宮城同友会では11月17日、「つどえ!時代に挑む経営者たち」をメインテーマに「宮城同友会2009経営研究集会」をパレスへいあんで開催。会場には宮城史上最多の526名(うち来賓10名、金融機関・ゲストほか90名)が参加しました。吉田敬一・駒澤大学教授の基調講演と6つの分科会が行われました。

 今回の経営研究集会が史上最多で開催できたのは、昨年同様、支部地区の枠を越えて、参加者一人ひとりが自社の経営課題に沿ったテーマの分科会を選択したことに加えて、宮城同友会の大きな柱であった若松事務局長を10月31日の不慮の事故で失ったことがありました。

 この突然の訃報(ふほう)を受け、深い悲しみに打ちひしがれながらも、若松事務局長の志を受け継ぐべく、各支部地区の役員と会員、そして事務局が一体となって開催ぎりぎりまで会員増強と参加者を募り、そして各支部地区から選出された実行委員も、最後まで熱意を持って精力的に動いたことも、成功裡に終わった大きな要因の1つとなりました。また、昨年に続き、各方面からの来賓やゲスト参加者も例年になく充実したことも大きな特徴でした。

 懇親会では、村井嘉浩・宮城県知事と奥山恵美子・仙台市長も臨席し、対外的にも宮城同友会の底力をアピールできました。

 初めて地元金融機関から参加した幹部行員の方々からは、「厳しい情勢の中、中小企業経営者が時間を惜しまず熱心に学びあっている姿を見て、地域における企業の現状を知る大切さを再認識するとともに、自分たちも襟(えり)を正された思いです。」という驚きと感動が伝えられました。

 宮城同友会では、若松事務局長の同友会活動に対する熱い思いと、20余年にわたる功績に恥じることのないよう、そして、これまで以上に同友会が地域から本当に必要とされる組織として認められ、地域振興の一役を担う経営者団体として成長していくことが、残された我々に課された使命と考え、さらなる飛躍を目指しています。

(宮城同友会 事務局長代行 伊東威(たけし))

「中小企業家しんぶん」 2009年 12月 15日号より