南支部(山梨)

経営課題交流し、地域の雇用守る―経営指針の成文化と実践、徹底したe.doyuの利用を

 山梨同友会に、南アルプス市、甲斐市、中央市など、3市7町で構成される南アルプス山麓一体の県の南西地域をエリアとする南支部が発足しました。山梨同友会3番目の支部となります。この地域は、桃やブドウの果樹栽培が盛んな一方、電気電子部品などの工業団地も立地します。

 1月23日に開催された発足総会には、総勢69名が参加し、南アルプス市長、甲斐市長らがお祝いにかけつけました。

 約1年間の発足準備会では、新支部をつくる意義、雇用を守りながら厳しい経営環境を乗り越えるにはどのような活動が必要なのかを議論してきました。

 支部長に選出された田中昇氏((有)田中洋装 山梨ユニフォーム専務)は「地域の経営者が気軽に経営課題を交流でき、入会して良かったと思える支部、3つの目的を総合実践できる支部をめざしたい」と決意表明。

 また、活動方針の柱として、経営指針の成文化と実践、徹底したe.doyuの利用などが掲げられ、承認されました。

 総会後は、国吉昌晴氏(中同協副会長・専務幹事)を報告者に迎え、「同友会とは何をめざす会なのか」をテーマに記念講演を開催。

 同友会運動の発展のカギは、3つの目的にあること、その中でも、「よい経営者をめざす」という2番目の目的こそ真骨頂であることが報告されました。

 また、毎月の例会には必ず参加すること、会員一人ひとりは辞書の1ページであり、その経営体験報告から学ぶことが基本であることも強調されました。

 総会当日の入会者も含め、30名の会員で南支部はスタートを切りました。

 2010年度末までに、60名の増強目標を掲げ、1年間で一気に増やすこと、役員が一丸となって、厳しい経営環境を乗り切ることを誓い合い、新たな活動が始まりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 2月 5日号より