共に地域創造を~総会で産学連携のシンポジウム【長野】

長野総会の様子

 長野同友会は4月23日、第38回定時総会を事務局がこのほど移転した信州大学工学部キャンパス内の信州科学技術総合振興センターで開催。今回は第3次中期ビジョンの最終年度にあたり、「時代を創る~活力ある中小企業と地域社会の創造へ」をメインテーマとしました。

 活動方針の柱として、まず、現在の厳しい状況の中で「人を生かす経営」に基づいた経営指針の成文化と実践を全会員が進めていくこと、2つ目に、中小企業憲章制定など中小企業に活力がよみがえり、地域経済創造(再生)を目指していくことが最重要であると確認。前年度に設けた「企業変革推進本部」「地域づくり推進本部」「増強推進本部」の活動が成果を上げたことから、新年度もこれらの推進本部を強化していくこと、新たに「情報化推進本部」を新設して、会内外への広報活動やe.doyuを積極的に活用していくことになりました。

 総会後は、同センターのキックオフを記念した式典が開かれ、信州大学学長・山沢清人氏、関東経済産業局局長・高原一郎氏、信州大学工学部長・岡本正行氏があいさつしました。

 式典に続いて、特別シンポジウム「信州の産業と地域再生に向かって」を信州大学と一緒に開催、約150名が参加しました。

 シンポジウムでは、「信州大学が目指す産学連携」と題して、産官学連携本部長・理事の三浦義正氏が講演。その後「新たな連携に向かって…事例報告と提起」として、信州大学地域共同研究センター長の天野良彦教授、同友会からは(株)地域計画センター社長の山口英男氏と(株)みのり建設社長の宮坂典利氏が報告しました。

 その後、大学関係者や行政・金融機関なども参加し、地域にある知恵と力をどう自社や地域の活力に結び付けていくか、グループ討論が行われました。

 長野同友会では、支部例会の充実、経営指針の確立と実践、地域のさまざまな関係機関との主体的なつながりと協力による新事業・仕事づくりを追究していく場づくりを積極的に展開していきます。

「中小企業家しんぶん」 2010年 5月 15日号より