新宮支部(和歌山)

世界遺産・熊野古道に抱かれた地で地域活性化に若い力が結集

新宮支部誕生

 4月24日、和歌山同友会6番目の支部、新宮支部の設立記念例会が開かれました。新宮支部は、新宮市を中心に、東牟婁(ひがしむろ)郡(那智勝浦町・串本町・北山村・古座川町・太地町)と三重県の南部、紀宝町(南牟婁郡)を対象とし、会員34名での発足です。

 世界遺産である熊野古道の懐に抱かれた熊野3山を有する地域は、林業と漁業で栄え、紀州徳川時代には丹鶴城とも呼ばれた新宮城が築かれた地です。

 支部設立記念例会は、新宮地域職業訓練センターを会場に、新宮市長をはじめ7名の来賓、代表理事・副代表理事をはじめとする他支部からの応援者、そしてオブザーバー参加者を交え、総勢61名で開催されました。

 東牟婁振興局長・近江武志氏と新宮市長・田岡実1000年氏が、地域の活性化のために新宮支部に期待すると来賓あいさつ。また、宮城同友会太白地区会長の五十嵐弘人氏からも、「田岡市長が新宮市と姉妹都市関係にある宮城県名取市を訪問・懇談した折に、新宮支部設立への期待を田岡市長が語られ、うれしかった」との祝電が届きました。参加者は、国内の同友会の仲間を身近に感じ心強く、また市長の新宮支部への関心の高さにも感激しました。

 青沼稔・新宮支部長は、「企業づくりの運動は、地域づくりの運動でもあります。会員一人ひとりが強い企業をつくることが、大変厳しい状況にある熊野地域を活性化させる基礎となります。皆が役に立つ新宮支部にしていきましょう」と力強くあいさつしました。

 記念講演は、「デフレ経済を勝ち抜く経営のヒント」と題して、丸山博氏((有)第1コンサルティング・オブ・ビジネス、埼玉同友会会員)が講演。新宮支部は若い世代の経営者が多く、丸山氏は、「ぜひ、経営指針をつくってください。私も協力します」と呼びかけました。

 講演後の交流会にも多数参加し、新宮支部の結束の強さを実感した設立記念例会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 5月 15日号より