未来の地域と企業の継続的繁栄のために上勝町を視察【徳島同友会環境部会】

徳島同友会環境部会

 徳島同友会では、「子供たちに残す未来の地域のため、そして企業の継続的な繁栄のために、私たち一人ひとりが今できることから始めます。そして地球を守ります」との理念を掲げて、今年度から環境部会がスタートしました。「同友エコ」の参加、エコアクション21に徳島同友会としての団体参画、来年香川で開かれる「中小企業地球環境問題交流会」の運営への参加を方針として掲げています。

 5月17日には、日本初のごみ・ゼロ宣言を果たし、リサイクル率80%超という驚異の数字をたたき出している上勝町を視察しました。平沼辰雄・中同協地球環境委員長や、香川同友会地球環境委員会からの参加者も含め、総勢21名が参加しました。

 上勝町では、語りだすと止まらない町長との会談後、葉っぱビジネスでフォーブス誌にも紹介された(株)いろどりの方の案内で、34分別のごみステーションや、地元産の木材チップをバイオマスボイラーの燃料としている第3セクターによる温泉などを見学しました。

 夕方からは場所を移して、環境部会2回目の勉強会を50名の参加で開催。平沼委員長の報告をもとに、グループ討論を行いました。

 平沼氏は、「トップの人生観が、指針の更新を重ねるにつれて、社員に理念として浸透していき、さらには地域に対しても波紋を広げていく」と自社((株)リバイブ)での実践を報告。参加者は、「まさに同友会理念の実践そのもの」と、深い感銘を受けました。

 今回の勉強会は、環境経営を志す会員だけでなく、これから経営指針を作り上げていこうとする方たちにも化学反応を起こしています。さらに、四国の他県から来られた方たちとも、連携の始まりの兆しが芽生えてきました。

 「持続可能な地域社会づくり」は、決して一部の人間だけではできません。「人間が人間らしく生きる」ために、一人ひとりができることは何なのか、今後、全国の仲間と共に、考え実行していきます。

徳島同友会環境部会長 庄野 章夫((株)庄野建材店代表取締役)

「中小企業家しんぶん」 2010年 6月 15日号より