時代の転換点、ゆるぎない経営基盤を確立し歴史を創る同友会運動を!‐中同協定時総会に1000名が参加

【7/8-9日・別府】

 「時代の転換点、ゆるぎない経営基盤を確立し、歴史を創る同友会運動を!」をスローガンに7月8~9日、中同協第42回定時総会が大分県・別府市内で開催され、全国の同友会から1000名以上が参加しました。(8月5日付本紙で総会特集)

総会全体写真

 1日目の全体会で主催者あいさつにたった鋤柄修・中同協会長は、政府が6月18日に閣議決定した「中小企業憲章」に触れ、「この7年来、同友会が提唱してきた内容が反映されています。私たちの運動があったから実現したことに確信をもち、憲章の内容を実践していく取り組みを開始しましょう」と呼びかけました。

 来賓を代表して、広瀬勝貞・大分県知事が「新興国の発展や国内の少子高齢化などさまざまなトレンドに対して、中小企業はタテ・ヨコの連携を活かして新しいビジネスを起こすことが重要であり、そういう意味でも中小企業家同友会に大いに期待しています」とあいさつし、参加者を激励しました。

議事冒頭、広浜泰久・中同協幹事長が議案提案を行いました。広浜氏は、過去最高会勢の達成や、中小企業憲章閣議決定などのこの間の成果を紹介しながら、「今年度は、経営の悩みを出し合える場づくりなど経営指針の実践運動、中小企業憲章の実践運動を展開しながら、2010年5万名会員の達成にむけて各同友会の目標を必ず実現しましょう」と呼びかけました。その後、17の分科会に分かれ、それぞれ報告とグループ討論が翌日にかけて行われました。

 1日目夜の懇親会は、地元の日本文理大学「BRAVES」のチアリーディングのエネルギッシュな演技で開幕しました。麻生雅憲・総会実行委員長や、姫野昌治・(株)大分銀行取締役頭取によるあいさつにつづいて、岩尾達也・大分同友会代表理事の音頭で乾杯。豊後の山海の食材が参加者に振る舞われました。

 2日目は、分科会終了後、全体会が開かれ、浜田博・別府市長の来賓あいさつ、広浜・中同協幹事長の議案補足報告につづいて、総会の議案、中小企業憲章草案、決算・予算、新役員を満場一致で承認、決定しました。

 続いて、平沼辰雄・中同協地球環境委員長が登壇し、昨年の総会でキックオフした「同友エコ」の初めての表彰が行われました。壇上に並んだ受賞者に参加者から大きな拍手が贈られると同時に、2010年度の同友エコのキックオフが宣言されました。

 最後に、中小企業憲章の実現に向けた総会宣言が採択されたあと、来年の定時総会開催地である北海道同友会の守和彦代表理事が「来年、札幌の地で再開しましょう」と呼びかけ、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 7月 25日号より