時代が求める同友会運動とは【2010全国事務局リーダー研修交流会】

 7月9~10日、全国総会終了後、大分市内で「2010全国事務局リーダー研修交流会」が開かれ、17同友会と中同協から26名が参加しました。

 最初に、「今の情勢に求められる同友会の課題と事務局の役割~時代が求める同友会運動とは何か、それにいかに取り組むか」と題して、吉田敬一・駒澤大学経済学部教授(中同協企業環境研究センター座長)が問題提起。

 日本経済のグローバル化と持続可能なバランスの取れた産業構造へ向かうための「文化型産業の担い手としての地域密着型中小企業」の育成が課題であり、同友会活動の「同友会の3つの目的」(日本的CSRの現代版)、「中小企業における労使関係の見解」(会社と社員は消耗品ではない)、経営指針づくり(経営指針に基づく戦略的経営は地域づくり・国づくりの前提条件)に確信を持ち、運動を進めてほしいと強調。創造的に仕事ができる環境をつくり、地域分析・政策課題の整理能力をつけながら、地域の研究者や自治体職員を組織化する能力の強化を訴えました。

 2日目は「時代に要請される事務局をどうつくるか」をテーマに、川畑義行・福岡同友会事務局長と、井上一馬・愛知同友会事務局員が、同友会事務局と役員との育ちあいや事務局のあり方、課題などを報告。グループ討論では、各事務局での課題や、各自の悩みや不安を交流しながら、創造的に新たな地域をつくっていく大きな夢を語り合いました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 8月 15日号より