県南地区会(岩手)

学んだことを会社で存分に生かせる会に~創立19年目、いよいよ県内全域で活動スタート

 7月21日、岩手同友会県南地区会の発会式が奥州市で行われ、県内全域から35名が集い、発会を祝いました。

 県南地区(現在会員数20名)は、奥州市近隣から宮城県との県境までの県南地域からの参加を見込んでおり、将来的には支部としての自立した運営を目ざしています。岩手同友会の支部地区の中では、8番目のスタートとなります。これで岩手同友会創立19年目で県内全域をカバーする体制ができ上がり、4 支部4地区での新たな活動が始まりました。初めて出合う新鮮な空気に、参加者の高揚感は大きく、今後へ向け期待でいっぱいの発会式となりました。

 発会式では、新地区会長に選任された千田伏二夫氏((株)千田精密工業代表取締役)から、「腹を割って自分たちの問題を出し合って、学び合えるのが同友会の素晴らしいところ。この地で若い人たちも含め、誰もが真剣に学んだことを会社で存分に生かせる、そんな会にしようではありませんか」と挨拶がありました。

 その後、水戸谷完爾相談役理事(東日本機電開発(株)取締役会長)が、同友会の歴史と理念について、自身の経営と結びつけ、時代背景を交えて報告。村松幸雄代表理事(信幸プロテック(株)代表取締役)からは、同友会で学び続け、自社が変化してきた経過を、丁寧に紐解いて報告がありました。

 グループでの懇談では、若手後継者の「経営って大変ですね」の言葉に思わず、「40年やってきた身からするとね…」と前のめりに話し始めるベテラン経営者や、「社内に社長は1人だけれど、経営者は何人いてもいい、という村松さんの言葉に励まされた」と目を輝かせる経営者夫人など、1時間の討論があっという間でした。

 感想では「ここに参加して、グループの一人ひとりの話を聞いているだけで、すっきりする。励まされる。こんな空間は、ほかにはないと思う」(後継者)、「新しい地区の新しい力、エネルギーを強く感じた。しかもベテラン、若手、業種を越えて一体感のようなものを感じた」(社長)など、それぞれに新たな発見があった発会式となりました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 9月 5日号より