同友会運動の歴史に学び経営と運動を切り拓こう【第15回中同協役員研修会】

中同協役員研修会

 10月13~14日、第15回中同協役員研修会がアークホテル岡山(岡山同友会会員)で開かれ、11同友会と中同協から61名が参加しました。

 最初に主催者を代表して三宅・中同協副会長が、「経済だけでなく文化なども含め中小企業がこれからの世の中を担っていこうとする時代。同友会運動の歴史に学んで、どのような経営、運動を切り開いていくのか、学ぶことが大事」とあいさつしました。

 2日間にわたって3つの講義とグループ討論で学びを深めました。

 第1講は、「同友会運動の企業づくりの根幹をなす『労使見解』」をテーマに、中同協経営労働委員長の大野栄一氏が報告。経営指針成文化は「労使見解」(中小企業における労使関係の見解)を実践するために不可欠であること、さらに「企業変革支援プログラム」は自社における「労使見解」実践の浸透度を測るものさしであることなどを紹介。また、リーマンショック後の自社での全社一丸の実践を語りました。

 第2講は「同友会のリーダーの使命、役割は何か」をテーマに中同協会長の鋤柄修氏が、自身が同友会で学ぶ中でどのように経営者として自覚し、変化してきたか、愛知同友会の「不離一体シート」をもとに報告。中小企業憲章草案を自社に置き換えて考えることを推奨しました。

 第3講は「同友会運動の発展のために、同友会理念と企業づくり」をテーマに、『同友会運動の発展のために』(最新版)をテキストとして中同協幹事長の広浜泰久氏が報告しました。

 参加者は自身の実践状況と課題や悩みを率直に語り合い、同友会のリーダーとして期待されていることをどのように企業でも実践していくか、真剣に議論しました。

 また、岡山同友会から参加した26名は、来年3月に岡山で開かれる第41回中小企業問題全国研究集会の成功へ向けて学び合いました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 11月 5日号より