同友会は北海道のエスペランサ(希望)~全道経営者“共育”研究集会に953名【北海道】

 北海道同友会は10月15~16日、全道経営者“共育”研究集会を札幌市で開催し、全道の会員、大学、行政関係者らあわせて953名が参加しました。

北海道全道研

 28回目となる今回の「道研」のスローガンは、「共創~札幌で語ろう 連携・創造・未来への挑戦」。分科会も、経営指針と企業変革支援プログラム、社員共育、後継者育成と事業継承、中小企業振興基本条例などのほか、授産施設と大学が協同したブランディング、環境経営企業の見学、当別町の地域づくり、国際宇宙ステーション「きぼう」の中小企業利用を考える分科会など、20分科会中8つが「フィールドワーク型」。中国、韓国、ロシアの札幌総領事による「北海道ブランド」を考える分科会も注目を集めました。

 翌日の全体会議では、分科会の全座長から報告が行われたあと、記念講演が行われました。講師の加藤明彦氏(エイベックス(株)会長、愛知同友会会員)は、自動車部品製造の同社を襲ったリーマン・ショックの危機に、同友会での学びを支えに、人件費には一切手をつけず、全社員の知恵を集めたコストダウンと新規開拓で苦境を乗り越えてきた経験を報告。そのリアルな話しに感動が広がります。

 全体会議のまとめで本郷利武代表理事は、「同友会は北海道のエスペランサ(希望)」と場内を沸かせ、道研で学んだ成果を活かし、(1)強くてしなやかな企業づくり、(2)新市場・新商品開発などの創造的行動、(3)企業と同友会を次の世代へとつなぐ取り組み、(4)中小企業振興基本条例を道内全ての自治体に広げる、という4つの挑戦を呼びかけました。

 設営を担当した札幌支部では、250名の実行委員体制を組み、「1900社会員で1000名規模の道研を」と1年がかりで準備を進め、開催前日には、1900社会員を見事達成。全道からの参加者を迎える実行委員の笑顔も輝いていました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 11月 5日号より