第5回「はこだてフードフェスタ」に280名 北海道函館支部

生産者と中小企業、官・学が堅い絆を育んだ“食”ネットワーク

はこだてフードフェスタ

 「第5回はこだてフードフェスタ」が10月8日、北海道同友会函館支部(支部長林洋一氏、会員数525名)が中心となって函館市内にある五島軒本店(若山直社長、北海道同友会会員)で開催されました。

 当日は道南食材を使ったフルコースディナーとトークショーをはじめ、道南産の農畜産品などを販売するブースや、生産者から直接道南の食に関することを学ぶ「フードフェスタ大学」なども開催され、多くの市民や観光客などが訪れました。

 2006年から、みなみ北海道地域の農・水産業者、企業経営者、行政、大学が連携し、「食の安全・安心」「食料問題」「食育」「地域と食文化」「食と新しい仕事づくり」などを学びながら、「地産地消」の推進や、地域の方々との交流を深めてきた「はこだてフードフェスタ」。昨年は、東京のグランドプリンスホテル新高輪で開かれ、道南産食材を使ったディナーには900名が来場。作物と地域の魅力を発信する絶好の機会となりました。

 「はこだてフードフェスタ」は、スタート時より5年を1つの区切りと考えていたので、今回が最終回。学びの総仕上げを図るため、早くから実行委員会を立ち上げ、議論を重ねて、準備を進めてきました。

 当日は、ディナーの開幕時に、金子宏実行委員長(マルキチ食品(株)会長)が「この5年間、“食”に関するさまざまな学び合いを行い、その成果をフードフェスタで発信してきた。関わった人たちの意識は変わり、さらに発展する方向に向かっている。開催は今回で最後ですが、来年以降も新たなテーマとメンバーで学び続けていきたい」とあいさつしました。

 料理は、会場となった五島軒本店の佐々木政則総料理長と函館短期大学付設調理師専門学校(会員:下野茂校長)の吉田徹教頭が担当。魚介類をトマトに詰めた前菜や、道南産牛ヒレ肉を香味野菜と赤ワインで蒸した肉料理など、手間をかけながらも素材の味を生かした逸品が披露され、280名が至福のひとときを過ごしました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 11月 15日号より