気軽な会社訪問する昼例会~学びの原点―オリエンテーション例会【新潟】

【変革と挑戦―各同友会の実践事例から】3

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 「あなたと共に元気な会社を創ります!~共に学び成長する支部づくり~」を今年度の活動スローガンに掲げる上越支部。「会員同士の絆を強め、共に学び、それを実感しあえる活動をしていきたい」という関原英里子支部長((有)京美容室 代表取締役)の提案で、月1開催の幹事会を「昼例会」とし、前半では各自の近況、支部活動についての議題を話し合い、後半には、会員や会員企業の経営幹部のミニ報告会をしています。

 持ち回りで会員企業を会場としているので、どんな雰囲気か、実際何をしているのかが伝わりやすく、開催場所となる会社の社員も参加し、新鮮で率直な意見を頂いています。これまでは幹事しか集まらなかった場に、新入会員や会員外ゲストも参加するようになりました。

 上越支部変革のきっかけは、今年度の新潟同友会定時総会設営を担当したことでした。「無理だ」―そんな声も上がる中、前支部長の想いを関原支部長が引き継ぎ、一歩一歩積み重ねて、上越支部でしかできない定時総会を開催しました。「やればできる」を実感した上越支部の活動に大注目です。

 また、正副代表理事会主催で、昨年10月からオリエンテーション例会を毎月開いています。きっかけは、春の仲間づくりキャンペーンで60名を越える多くの仲間が入会したこと。例会では「経営者の歩み、創業のきっかけ、何のために経営しているのか、どうやってここまで事業を継続してきたか」などを正副代表理事が持ち回りで報告。熱い想いや生々しい体験を参加者にストレートにぶつけていきます。参加者からは、「ここまで赤裸々に報告することに感動した」「この生々しい経営体験報告こそ同友会の醍醐味」など、オリエンテーション例会を楽しみにする方も出てきました。

 経営体験報告が久しぶりという役員もいて、あらためて自社の経営を振り返り、報告者が一番学ぶということを役員自身も体感しています。今年も、理事役員の生々しい経営体験報告を新しい仲間にぶつけていきたいと考えています。

 新潟同友会では同友会の学びの基本をベースに変革を目指し、新たな挑戦を試みています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 1月 5日号より