仙北地区会【秋田】―大震災をのり越え、希望や夢が実現できる未来のために

仙北市で振興条例の制定準備も進む

 7月15日、秋田同友会の仙北(せんぼく)地区会設立総会が仙北市の「たざわこ芸術村」で開催されました。秋田同友会の地域単位組織「地区会」は、昨年度の県南地区会に続いて2つめの設立となります。

仙北市・大仙市・美郷町で40名会員をめざす

 当日は、地区会地域(仙北市、大仙市、美郷町)の会員や、来賓、ゲスト、県内各地域の会員が多数出席し、総勢60名での盛大な総会開催となりました。

 第1部総会では、設立趣意書、第1期活動方針、予算が議決されました。初代地区会長に選出された千葉薫氏(コンピュータ・アシスト・デベロップメント(有))が地区会設立の提案に立ち、大震災の余波による地域経済の深刻な状況や、仙北市の高校卒業生900名(過去3年間合計)の内、地元企業への就職者が50名に満たない(同期間合計)という厳しい現状を報告。日本中小企業家同友会が設立された時の志や「中小企業憲章」にもふれつつ「地区会活動を『地域の力』として『希望』や『夢』が実現できる未来を切り開こう」と呼びかけ、満場から熱い拍手が送られました。

 先輩地区会である県南地区会の柳沢忍地区会長を講師に招いた第2部記念講演に続いて、第3部の懇親会には多数の来賓が出席。仙北市の石山修副市長、田沢湖・角館観光連盟の佐藤和志会長、秋田おばこ農協の藤村正喜組合長をはじめ多くの方から、激励の暖かい言葉がありました。

 現在、仙北市では、「産業振興基本条例」(仮称)の制定準備がすすめられています。仙北地区会では、設立準備会の時から、瓜田中同協政策局長を招いて研究会を複数回開催、市の「条例」検討委員会にも委員を派遣してきました。

 地区会会員数は総会前日、28名でしたが、その後3名が入会し、現在は31名。今年度中には40名をめざす方針です。

 地元の中小企業と地域経済が元気になる「条例」の制定への期待も高まる中、『地域の力』となることをめざし、仙北地区会は熱く燃えています。

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「中小企業家しんぶん」 2011年 8月 25日号より