総合的な活動の展開で存在感ある同友会へ【愛媛】

【変革への第1歩~活用しよう企業変革支援プログラム】18

 企業変革支援プログラム・ステップ1の活用事例を紹介する本シリーズ。今回は愛媛同友会の実践を紹介します。

 愛媛同友会では、「企業変革支援プログラム・ステップ1」(以下、ステップ1)を活用して、同友会大学や経営指針セミナー、例会に取り入れ、総合的実践に取り組んでいます。

 2008年度に開催の第6期同友会大学から、ステップ1にもとづきカリキュラムを全面改定、学ぶ目的がはっきりしたことで、申し込みも一気に増加。さらに、受講生が運営するスタイルに切り替えることで、主体的に学びを深められるようになっています。

 2008年度の県総会では、ステップ1の視点でもある「全体像を把握し、自分の立ち位置を踏まえた上で打つべき手を考えよう」と原点に立ち返り、企業変革支援プログラムを活用した事例報告とグループ討論を行い、企業変革支援プログラムの意味と価値について掘り下げ、現在の活動へとつながる総会となりました。

 今治支部や伊予松前支部では2010年度例会企画を考えるにあたって、自社の課題を追求していく例会づくりに重点を置き、課題を学ぶためにどんな支部活動にしていくか、といったテーマも取り上げました。松山第一支部では年間例会内容をステップ1のカテゴリーに沿って構成し、経営の全体像を把握して自社の立ち位置をつかみ、課題を追求するように意識して取り組むことで、議論が深まり、参加する顔ぶれにも変化がみられています。

 2011年度も多くの支部で、ステップ1のカテゴリーにもとづいて例会テーマを設定しています。報告者の報告レジメをステップ1に沿って準備し、より体系的に学びが深められるように工夫をしている支部もあります。富山で行われる第39回青年経営者全国交流会(中同協主催)の第5分科会では、愛媛同友会の芳野裕士氏((株)GOOD FIELD代表取締役)が報告者を務めますが、その際の報告レジメもステップ1にもとづいて組み立てられるなど、その活用は広がっています。

 また、経営労働委員会を推進担当として、役員を中心に自ら活用すると同時に、事務局でも毎月の学習会で活用しながらあらゆる会合での活用を呼びかけ、総合的な人づくりや企業づくりを全面に押し出した活動を展開。より存在感のある同友会としての取り組みが進められています。

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 15日号より