【第2回関東・甲信越ブロック代表者会議】宮城で開催 南三陸町を視察、交流

 大震災のため開催が遅れていた第2回関東・甲信越ブロック代表者会議は、9月9~10日、8同友会・中同協より30名が参加し、宮城県仙台市で開かれました。

 今回は、被災地の現状をつかみ、今後の連帯を強めることが目的。第1日目は、特別報告「震災と復興の中での地域・企業づくりの現状と課題」をテーマに、岩手同友会常任理事・(有)教成館蔵ホテル一関社長松田和也氏と宮城同友会代表理事・(株)佐元工務店社長佐藤元一氏が報告しました。両氏とも、「非常時こそ同友会運動の真価が問われる」とし、経営指針実践の成果は「雇用を守る、1社もつぶさない」行動として発揮され、同友会の連帯の力は、「親身の相談」にのることで、「同友会員でよかった」との声となって表れていると述べました。

 次いで、事例報告「中小企業振興基本条例」として「群馬県中小企業憲章」(黒岩事務局長)「埼玉県戸田市中小企業振興条例」(木下代表理事)「東京都新宿区産業振興基本条例」(藤田代表理事)について、それぞれ制定の経緯と今後の活かし方について発表、グループ討論で深め合いました。

 第2日目は、バスで南三陸町を訪れ、宮城同友会南三陸支部役員・(株)高野コンクリート社長高野剛氏の会社を訪問。被災時の全社あげての機敏な対応をうかがいました。その後、屋上に緊急避難させ、町内のお年寄り330人の命を守った高野会館を視察しました(本紙7月5日号詳報)。参加者は、被災地の会員と心を通わせ復興支援に取り組む決意を新たにしました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 10月 5日号より