「情勢を見る目」と「企業を見る目」を学びあう【第4回九州沖縄ブロック事務局研修交流会】

 第4回九州沖縄ブロック事務局研修交流会が9月30日~10月1日、鹿児島で開かれ、9同友会および中同協から44名が参加しました。

 九州沖縄ブロック事務局研修交流会は、2年に1回開かれており、今回は「(1)同友会運動における事務局員の役割を相互に確認する(2)事務局の政策力の強化、情勢や地域経済をつかむ力を養う(3)ブロック内の事務局員の交流と連帯をはかる」を目的に開催されました。

 1日目は、前中同協調査室長の鈴木幸明さんが「情勢を見る目、分析する力」と題して報告。

 「ものの見方と考え方が重要。情勢を見る目は科学的に分析する力が必要」と、数字を数字だけにせずに、視点をたくさん持ち、比較しながら、調査を継続していくこと、それを同友会運動に生かしていく事務局の役割が決定的に重要との報告がありました。

 2日目は、朝日新聞の中小企業・NPO専門記者で、『魂の中小企業』著者の中島隆さんから「企業を見る目を磨く―ジャーナリストから見た中小企業」をテーマに報告。

 「感性を磨き、中小企業の人間ドラマにどうふれていくか、絶望のなかに希望を見いだしていく覚悟と決意を書き、読み手の共感をよぶような記事を、事務局のみなさんは書いてほしい。中小企業に光をあてていくのはみなさんです」と話されました。

 その後、事務局全員が書いた取材記事をそれぞれ1本ずつ、厳しく修正し、一人ひとりに貴重なアドバイスをしていただきました。

 2日間を通じて、「情勢を見る目」と「企業を見る目」をつけていくには、企業や現場に足を運び、継続していくことが重要と学びあいました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 10月 25日号より