しまなみの企業・地域の連携を考えよう―尾道支部(広島)と今治支部(愛媛)が合同例会

 2月15日、尾道市のしまなみ交流館で、広島同友会尾道支部と愛媛同友会今治支部の合同例会を行いました。参加者は34名。

 合同例会は今回が3回目となります。2009年7月に開催された「綿々サミット~しまなみが結ぶコットンロード」というイベントに、両支部の会員が参加していたことがきっかけで、一昨年から毎年1回のペースで行っています。

 村上・尾道支部長は「そろそろ具体的な成果を作っていこう」と開会のあいさつがありました。

 報告・問題提起では、NPO法人工房おのみち帆布・立花テキスタイル研究所の新里かおり氏(尾道支部)より、「東京の大学にいるときに、尾道市に出逢った。地域の風土・人情が魅力的で、移り住んだ。染色材料はコストの問題で海外製品が多いが、地域の廃材や自然植生のものを活用することでコストダウンができた。また健康にも良いものができ、大手からも問い合わせが来ている」と自社の取り組みを語りました。

 また、「一声かけると答えが返ってくるのが地方都市の良いところ。仕事づくりも重要だが、インターンシップをシェアしたり、地域の特色ある企業の見学会ツアーを組んだりすることもできるのではないか」と問題提起ありましました。

 グループ討論では「企業連携を考えよう」テーマに、事前に提出していた企業PRシートを確認しながら、具体案について語り合いました。

 討論発表では、「地域づくりの視点がないと仕事づくりにはならない」「他者から仕事上のアイディアをもらえる場づくりを進めよう」「もっと互いを訪問しあって理解を深めていこう」「ライバル会社とも手を組んで地域ブランドを確立する必要がある」などの指摘もありました。

 閉会のあいさつで平野・今治支部長は「今治と尾道間は車で1時間弱。両地区間にある地域資源と経営資源をフル活用して、企業と地域を元気にしていこう」と呼びかけました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 5日号より