同友会運動のプロとしての使命感を堅持して~第7回関東甲信越事務局活動交流会開かる

 第7回関東甲信越事務局活動交流会は2月25日、東京同友会会議室で開かれ、過去最高の9同友会40名が参加しました。冒頭、東京・松林事務局長が前日のオプション企画(10人参加)について報告。東京スカイツリー開業前の墨田区を視察、(株)片岡屏風(びょうぶ)店(片岡恭一社長、東京同友会墨田支部長)で片岡氏と墨田区産業観光部鹿島田和宏産業経済課長より区の中小企業施策と地元企業との関わりを学んだこと。「ものづくりと観光の融合で墨田モデルが日本のモデルになる可能性」について言及しました。

 研修では「学びと実践―事務局に期待すること」と題して、長野同友会代表理事関野友憲氏((株)システムプラン代表取締役)が講演。同友会での学びの実践として、「伝える力」を社員に体得してもらうこと、テクニックではなく本質を学ぶことを社内に広めることで企業体質が変わったこと。事務局には「新支部をつくるなど新しいことへの挑戦」「信頼感にもどつく役員、事務局一体の活動」への期待を力説しました。

 次いで東京・小池一貴氏(事務局歴3年)と神奈川・山本潤氏(同4年)が実践報告。小池氏は担当する文京、中野、杉並支部や青年部、エコ委員会での活動を通じて事務局の役割について報告。山本氏も担当する湘南、県南支部や部会・委員会の活性化をはかるための活動例を紹介。「役員と事務局の情報共有」「他県に学ぶ大切さ」「事務局内で何でも言える雰囲気づくり」を問題提起しました。

 3時間に及ぶグループ討論では、各同友会の活動交流が活発に展開。最後に「事務局は同友会運動のプロとしての使命感こそすべての出発点」「過酷な環境で生きる会員に当てにされる事務局になろう」「関東甲信越の組織拡大で全国の期待に応えよう」との力強いまとめで閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 3月 15日号より