中小企業の活力と絆で日本と地域の再生を【中同協第44回定時総会 7月12~13日(岐阜市)】

 中同協第44回定時総会が7月12~13日、岐阜市で開催されます。「中小企業の活力と絆で、復興を担い日本と地域の再生を創(つく)りだそう」をスローガンに開催される今回の総会について、広浜泰久中同協幹事長からの呼びかけを紹介します。

全国の会員のみなさまへ~ぜひご参加を

 震災からの復興・日本再生もこれからが正念場です。それを担う同志としての私たち、果たすべき役割はそれぞれに違いますが、同友会の3つの目的(よい会社・よい経営者・よい経営環境)を総合的に追求していく必要があることは一緒です。

 とはいえ、それを自社で、そして各同友会でどのように展開していったらいいのかは、この難しい経済環境下ですから、簡単なことではありません。今総会では、真っ正面からこれらの課題について皆さんと向き合っていきたいと思います。

 まずは、正しい情勢認識。大変に不透明な時代ですので、ここを外すわけにはいきません。そして、それを踏まえての企業戦略構築。さまざまな事例について学び、企業実践に必ずつなげていきましょう。「よい会社をつくる」ことなくして、同友会運動はあり得ない。そう思いませんか?

 それに加えて、同友会を通じてのたくさんの醍醐味(だいごみ)についても共有していきましょう。例えば「自主・民主・連帯の精神」を実践していくことによる自分自身の成長。あるいは、自分たちの力で各同友会を盛り上げていく楽しさ。そして同友会を通じて、地域づくりに貢献していく喜び。

 さらに、私たちの提唱によって閣議決定された中小企業憲章の理念をどう普及していくか、各自治体に条例制定をどう働きかけていくか、できた条例をどのように活用していくか、など。これら全てのことは、同友会運動を展開しているからこその醍醐味。ぜひ共有し、存分に享受していきたいものです。

 毎年の中同協総会では、そこに到る同友会運動の到達点を確認することができます。同友会の歴史と財産を最大限に活用し、自らの成長や自社の発展、そしてそれを通じて地域に貢献していくための絶好の機会。参加しないことによる「機会損失」は限りなく大きい。心からそう思います。ぜひともご参加を!

中同協幹事長 広浜泰久

「中小企業家しんぶん」 2012年 5月 15日号より