歴史・知恵・夢つなぎ未来へ【愛知同友会が創立50周年記念式典】

「道なきみちを」決意新たに

 7月9日、愛知同友会創立50周年記念式典が行われ、行政・諸団体・金融・報道・教育機関や各同友会の役員など来賓130名と愛知同友会会員を合わせて約900名が参加しました。

 式典では50年間を写真で振り返るオープニング映像から始まりました。開会あいさつは、杉浦三代枝・愛知同友会会長(スギ製菓(株)・社長)が行い、1962年に34名からスタートしたことや、自助努力の精神、経営環境の改善活動の足跡を紹介。これからも「道なき野にみちをつくる」決意をのべました。

 愛知同友会の創立会員4名に感謝状と記念品の贈呈が行われた後、『愛知同友会50年史』著者の渡辺俊三氏(名城大学教授)の講演が行われました。渡辺教授は、愛知同友会の運動史の特徴を紹介。「先駆性」として、同友会の理念や活動の最初の苗床を提供してきていること。また組織のあり方を硬直化させず時代に応じて柔軟かつ大胆に変革を行ってきた「時代適応性」を強調しました。

 続いて歴代代表理事(遠山昌夫氏・鋤柄修氏・加藤明彦氏)のパネル討論が行われ、愛知同友会の創立期・転換期・現在とこれからについて、興味深い歴史の1コマが語られました。

 「中小輝業へ、そして日本一の愛知へ~世界を見据え、地域に生きる」をテーマにした「2020ビジョン」の発表に続いて懇親パーティが行われ、会員扮(ふん)する武将隊や、会員によるジャズの生演奏・マジックショー、そして参加者も加わっての「にっぽんど真ん中祭り」の踊りが会場内で行われるなど盛り上がりは最高潮に達しました。

 イベントに留まらず、愛知同友会の50周年を祝うとともに、50年間の歴史から学び、未来へ向けての新たな決意を固める場となりました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 8月 5日号より