就職・採用活動のルール化を 経産省・厚労省と懇談【中同協共同求人委員会】

 7月2日、中同協共同求人委員会では、経済産業省と厚生労働省を訪問し、新卒者の就職問題などについてそれぞれ懇談しました。

 懇談では同友会や共同求人活動について説明したあと、昨年発表した「就職・採用活動の早期化・長期化」についての共同求人委員長談話などを紹介、意見交換を行いました。

 中同協からは早期化・長期化の是正に向けて国が関わって一定のルール化を図る必要があることなどを発言。また学生の目が中小企業に向きつつあると言われる一方で、合同企業説明会の参加学生数が減少しているところもあることなどに触れ、ネットだけで判断するのではなく、実際に企業に足を運ぶことを促していく取り組みが必要であることなどを指摘しました。

 経済産業省・厚生労働省からは、中小企業と学生のマッチングを図る施策などについて説明があり、「早期化・長期化」の問題については、「このような声があるということを伝えていきたい」などの発言がありました。また「職業観の醸成が大切であり、インターンシップ・職場見学の開拓に特に力を入れている」「(学生の就職難の改善について)お互いに思うところは同じなので、一緒にがんばっていきたい」などの発言がありました。

 懇談には中同協から小暮共同求人副委員長、平田事務局次長、斉藤主任事務局員が参加しました(役職は7月2日時点のもの)。

「中小企業家しんぶん」 2012年 8月 15日号より